Polaris
【月下美人】
後編みたいな??
前編?を先に読んで頂くと分かり易いかなーとか;;
行かないで
月下美人
看病
な、感じで。
いってらっしゃいませ。
うはーー致命的な間違い発見ー;すみませんーー;
(ジャンピング土下座)
御連絡ありがとうございます;;(Τ△Τ)
な、直しました;;ホントすみません;;
以下、拍手お礼~(該当者様反転推奨)
arisaさんへ
こんばんはーコメントありがとうございますv
陽介はホント、ころころ表情とゆーか
言動が展開していって書いてて楽しいですvvv
書いたことないタイプなので
口調はちょっと苦労するんですが…(苦笑)
もっと振り回されればいい…(*´∀`*)ノ
(殴)
ご指摘もありがとうございました;;
すみません;いきなりPCさんの変換が
狂ってしまったみたいで;全然気づきませんでした;;
(ちゃんと登録したのにーー(Τ△Τ)
次も頑張りますvではではー(*´∀`*)ノ
最悪だ。
具合の悪いコイツに当たった挙句、
相手はそのまま歩けなくなって。
「悠…あのさ…っ………悠?」
謝ろうと思った。
首だけ動かして向こうとすると
背中の相棒の重みが先程と違う。
多分、寝ちまったんだと気がついた。
なんだよ…お前ばっかり…
でも正直嬉しい。
俺を頼って、大人しく背中に背負われて
そのまま身を任せてくれるなんて。
いつも俺が頼ってばかりだったから。
悠の規則正しい寝息が
俺の肩口をやわく刺激して
体の芯から熱が湧き上がってくるような
感覚がした。
「…っ…バカか…俺は…」
空を見ると早すぎる月が
ぼんやり浮かんでいて、俺はそれに
観られているようで少し気恥ずかしかった。
いつの間にか辿り着いていた堂島家。
いつもよりも幾分か遠慮がちにチャイムを押すと、
インターホンから菜々子ちゃんの声が聞こえてきた。
「ようすけお兄ちゃん?」
「こんにちは、菜々子ちゃん」
俺だと判ると扉を開けてくれた。
不思議そうな菜々子ちゃんにどうにか
優しく事情を説明しようと一瞬視界を彷徨わせると
俺が説明するよりも早く、彼女は俺の背中に
背負われている従兄の姿に気がついた。
「え?!お兄ちゃん?どうしたの?だいじょうぶ?」
「大丈夫だよ、ちょっと疲れちゃっただけなんだ」
小学生とは言え、さすが、女性です。
こういう所は敵わなそうだ。
悠を部屋に運びたいと言うと、
快く扉を開けてくれる。
「お邪魔します」
悠の靴を一つずつ脱がして、
自分も靴を脱ぐと、腰に力を入れて
ゆっくりと上がった。
階段を上がろうとすると、後ろから心配そうな
表情をした菜々子ちゃんが一緒に着いて来た。
「菜々子ちゃん、タオルとかお願い出来るかな?」
「あ、うん!菜々子もっていくから、おへやでまっててね!」
自分が手伝えることが見つかったのが
嬉しかったのだろう、一瞬笑顔になると
目的の場所へと駆け出していた。
その後姿を微笑ましく見送ると、
ゆっくりと階段を上がり、悠の部屋へと入る。
いつ来ても、きっちりと整頓された部屋。
窓際のソファへと悠を一時下ろすと、
畳まれた布団を敷いた。
「悠?おい…起きられるか?」
返事は無い。
寝かせるにしても寝巻きに着替えさせないとと
考えて呼びかけたが、どうやらそれは
本人自身では実行出来ない様だった。
余程深く寝入っているのか、
ソファへ下ろしたままの姿で寝息を立てている。
「………えっと…」
仕方ない…そう、仕方ない。
学生服の上着を脱がせて
シャツへと手を掛けると、
悠の体がピクリと動いた気がした。
「悠?起きたのか?」
だが、やはり返事は無い。
気のせいか?とそのままボタンを上から取って行くと、
ボタンを外す手が何者かの手で止められた。
「え?悠??」
「陽介…………」
それはどう見ても悠の手で。
悠は焦点の合っていない瞳で
俺を見つめ上げてきて名前を呼んだ。
ホント、心臓に悪い呼び方するよな…お前。
それでも起きたんだと思い、
次を言おうとすると、俺より先に
悠の方からの言葉の方が早かった。
「…………何?夜這い?????」
「っ…違う!!つーか、まだ夜じゃねー!!!」
反射的に叫んだ途端、部屋の扉がノックされ
一拍を置いて、扉が開いた。
「お兄ちゃん??」
「あ…菜々子ちゃん」
その手にはさっき頼んだタオルが握られていて、
おずおずと入りにくそうにしていた。
「菜々子、タオルを持ってきてくれたんだな。ありがとう」
「お兄ちゃん!だいじょうぶ??」
まるで残像さえも残さずに
俺を通り過ぎて菜々子ちゃんまで辿り着く相棒。
いつの間にか着替えも済んでますよ…
お兄ちゃんってスゲー………
まるで何事も無い様に菜々子ちゃんへと
いつも通り微笑むと、タオルを受け取り
その小さくて可愛らしい頭を撫でた。
「大丈夫。ほら、陽介お兄ちゃんが手伝ってくれたから…」
「じゃあ、菜々子がんばって、
ジュネスでおいししいお弁当さがしてくるね!
お兄ちゃんが早く元気になるように」
「そっか…楽しみだな。気をつけて行くんだよ?」
「はい!いってきまーす!」
出掛けようとする菜々子ちゃんに
優しく微笑むと、手を振り見送った。
はいはい…流石お兄ちゃんです。
何事もない様に立って優しく対応。
でもさ……お前それさ……
「でさ…悠…お前さ…ソレ…」
「…ん?…………」
「寝惚けてんだろ?」
絶対そうだ…そうに決まってる。
焦点が合ってないし。
「んーー………寝惚けてない…多分」
「いや…寝惚けてんだろ…絶対ソレ……」
ずいぶんしっかりした受け答えだ。
これが鳴上悠なのかもしれない…
なんとなく分かってきたぞ。
仕草は先程のままでも
とぼとぼと心もとない足取りで
布団まで歩き、そのまま座ると
意味も無く布団の傍に居る
俺の顔を撫でながら笑った。
「はは………」
寝惚けてる…もう決定的だ。
無防備にぼんやりした様子で
ゆらゆらしてるし。
「お前な…あんまり無防備だとさ…俺だって」
半分冗談だった…しかもまだ言い終わってない。
なのに悠は花が散るみたいな笑顔で
笑って俺に言った。
「いいよ…陽介なら」
「ば…っ……………おま…っ……」
「ただし、俺、今あんまり余裕無いから…痛いのは極力…」
「お前…………俺が一体何すると思ってんだ…………」
途端脱力する。
お前の脳内の俺は一体どんな風なんだ?悠…。
変な寝惚けた肩をする悠を、
半ば強制的に布団へと寝かせる。
溜息を吐いて、水枕でも探して来ようと
立ち上がると悠の手が俺の服を掴んだ。
「陽介なら…いい…」
「いや…だからさ……」
もうホント、カンベンして。
お前の言葉はいちいち心臓に悪い。
実はさ、色々限界なんだよ、俺…
さっき熱を持った肩口が
未だに熱いだなんて絶対に言えないけどさ。
「何されてもいいから…」
「は?…………は?!え?!」
「だから、傍に居て」
「ゆ、悠…っ??」
おいおいおいおいおいおいおい!!!
寝惚けてるにしても…これはちょっと…
もしかして寝惚けてないとか?!とか?!
あまりのことに俺が悠を覗き込むと
不安そうな表情で言った。
「俺を上げるから……だから傍に居て」
「あ、上げるとか、そ、そんなの簡単に言うな!」
「違う…そうじゃなくて…陽介だから…陽介ならいいから…」
「ば、バカかっ…お、おま…っ」
寝惚けるのも大概にしろ!
その途端、俺の手を悠が
病人とは思えないくらいの強い力で引っ張った。
「行かないで…」
振り絞るような、苦しそうな声が聞こえた。
こんなお前を置いて、俺が一体何処に行けるってんだ?
意外とバカだな…お前…
「どこにも行かねーから…っ…だから悠…な?」
「……………」
「俺、お前の傍にいるから…っ」
俺が咄嗟に言った言葉に
泣きそうな顔で微笑むと目を閉じた。
その笑顔を見た途端
俺の中で我慢してたコトが色々無くなって
更に俺の中での色々なことに心の中で謝ると、
思わずそっと悠の額へと唇で触れた。
「…よう…すけ………」
「…悪い…っ…悠…その…っ」
目を閉じたままの悠が
俺の名前を優しく呼んで微笑んだ。
そして…
「…………」
「……悠?…」
「………すーー」
「…え?…………」
「…すーーーーーー」
「…………………………」
・
・
・
・
・
ぬあああああああああああああ!!
寝てるーーーーーーーーーーーー?!
ちょっとーー!何それーーーーーーーー!!
ここまで引っ張っといて
なんなんですか?!
お前は俺で遊んでるのか?!
なあ?!どうなんだ!お前は!!
つーか、やっぱり寝惚けてたんじゃねーか!!
バカーー!悠のバカーーーー!
バカぁぁぁぁぁーーーーーーーー!
・
・
・
・
・
・
もう…いい…俺の負けです…
肩を落とす俺。
さ、流石に寝込みは襲えません…
起きた後が怖いし…。
俯いた上体をゆっくりと起こし見ると、
悠は先程よりも、余程心地良さそうに眠り始めた。
のんきなもんだ…もう俺は、何が何だか…。
白いまぶたが柔らかそうで触れたくて仕方ない。
きっと触れたら気持ちいだろうな。
「なんか…さ…」
こういう綺麗なの見たことあるな。
そうだ…なんか花だ。
「月下美人って言ったっけか…」
真っ白くて花だけ見ると
儚そうなのに、実はしっかりと
立ち上がって真っ直ぐに天を仰ぎ
月の光を浴びている。
気高い感じってゆーのか?
そんな姿をTVで見たことがある。
悠、お前はそんな感じがする。
今でもそのイメージは変わらないけど、
だけど、少しくらいは気を許してくれていると
思いたいんだよ。
俺の大事な相棒なんだよ…お前は…
そんなお前が無防備に眠っているその姿に
俺は信じられないくらい挙動不審になってしまって。
居た堪れない程の罪悪感が襲って来た。
ああ…ダメだ…しょーもない…
俺もう、おかしくなりそう…
「いいよ…なんて簡単に言うな…」
眠っている悠に目がけて言ったけれど
勿論当人は聞いているはずも無くて。
それでもどうしても言っておきたくて。
多分、ソレは俺自身への言葉だっただろうけれど
俺はそのまま悠へと続けて言った。
「俺にそこまで許したら底、無くなるだろ?」
俺だってさ…やっぱりさ…
欲しい時はあるんだよ。
止まらない程に。
「………今日我慢したの…後で貰うからな…?」
覚悟しとけよ?って心の中で付け加えた。
多分、本人が起きていたならば
『いいよ』…なんて、
簡単に許してくれそうで怖い。
俺は悠の髪を撫でて
布団を掛け直すと立ち上がった。
後で念の為聞いてみたけれど、
やっぱり悠はあの時のことは
何も覚えていなくて。
・
・
・
「菜々子には心配かけたくなかったし…」
「…へー……俺には?」
「陽介は………」
「…うん…俺には?………」
「…………………………ごめん…心配して」
「分かった、任せろ!」
目を逸らして
気恥ずかしそうに言うお前。
お前からのその言葉と表情に
思わず笑みが零れてしまった。
お前が気を許すのは俺だけだって
自惚れていいんだよな?
もし実はそうじゃなくても、
今だけはそう思ってしまいたい。
そして、いつかはそうなりたい。
そしてあの時の記憶が無いお前を観て、
俺は少しの安心と共に、
あの時「いいよ」って悠が言ってくれた言葉が
少々…いや……かなり惜しかったんだけど。
お前の「心配して」って言葉も好きだから。
今日の所は“お前の看病独り占め”で許してやる。
Fin
色々あった罪悪感で、
この後、超優しく看病(笑)
みたいな(笑)
書けば書くほどなんか文章がおかしい気が;;
まぁ…なんかしらおかしいんだろうけど;;;
初めての前後編?(笑)
楽しんで頂けたら倖い。