忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【真夏の夜の夢】

陽介視点主花・きもだめしネタ

夏休み、センセイが八十稲羽に帰ってきて
みんなで『きもだめし』に興じることになって…

私どんだけ鮫川好きなんだよ…とツッコみながら書いた(苦笑)


きもだめし

丸ごと全部

捕食者


な感じで…
いってらっしゃいませー(*´∀`*)ノ




拍手[4回]


















俺の相棒はいつも余裕で、いつもすごく頼りになって、
いつも俺の前を歩いていて、いつも何もかも理解していて。
だからこそ、俺はそんなお前を我慢する。

誰よりもすげー俺の相棒は、みんなの憧れで
人気があって忙しいくて。

だから、お前に無理の無い様に
お前の傍に寄り添っていけたらって思ってたんだ。





暑い暑い暑い…そんな単語を
羅列するしかない程、暑さが続く夏休みのある日。
久しぶりに八十稲羽へと帰って来た悠と、おなじみの仲間たちで
夏定番の『きもだめし』をやることになった。

里中辺りは必死で拒否ってたんだけど、
なんだか全体的に乗り気になっちまって
結局鮫川裏の林で決行との運びに…………。



「はーーい! じゃあさっき引いたクジ通り二人一組になれ」

「ちょっとー! なんで私がクマと一緒なの?! センパイと一緒が良かったのにー」

「まあまあ…りせちゃんークマが守ってあげるクマよーダイジョブダイジョブ~」

「アタシは雪子と一緒だね」

「うん、一緒に頑張ろうね!」

「では、巽くん…せ、先導を…お願いします」

「お? お、おう…じゃ、じゃあ行くぜ!」


同じ色の割り箸で作ったクジを握りしめたペアで、
固まって声を掛けあう。


「はいはいー、じゃあさっき言った通り、鮫川近くのベンチに
 完二が作ったあみぐるみを置いておいたので、林を抜けてそれを入手したら
 証拠に俺の携帯に写メすることー」

「「「「「「はーい」」」」」」


俺の合図とともに各々がきもだめしを開始する。

ルールは簡単だった。
鮫川近くの林にある一本道。

事前にそれぞれの担当の区域を決めて
『きもだめし』のしかけを仕掛けておき、
そこを通り抜ける。

仕掛けと言っても、危険なものなど無い。
ただ夏らしいイベントごとを…と突発の考えで企画した
急ごしらえのものだったから。

相棒が作った割り箸のクジを一人一人引くと、
クマとりせ、里中と天城、直斗と完二というペアが出来上がり、
必然的にというかなんというか…俺と相棒がペアとなった。

ぶっちゃけ俺的には、かなり好都合だった…理由としては
男としては絶対に隠しておきたいことで……
相棒ならばもしバレても…とゆーか…なるべくならバレたくないけれど
なんとか誤魔化せるのではないのか? とズルい考えが浮かんだんだ。

「早速りせからメールが来たな」

「おお…クマのヤツ、見切れてんじゃねーか」

先行しているみんなから続々と写メールが届いて、
楽しげな様子も伝わってきた。

さて、いよいよ俺達の番だ…と、俺が一歩踏み出すと
悠がぼそりと呟いた。



「陽介、そろそろ白状したほうがいい…」

「な、なんだよ?」

「何か隠していることがあるんじゃないか? 本当は」

悠の言葉に俺は頭の中が一瞬にして真っ白になった。
隠しておきたいことってことはつまりは『きもだめし』について。
俺は実はこういった、きもだめし系が大の苦手だってこと。

ちょっとした怖い話系なら大したことはないんだけど、
実際こうして暗い夜道を歩くなんてマジでなんか出そうで…。
こう…ダンジョンの中とは違う…なんつーの?
得体のしれない『捕食者』が居そうな雰囲気がダメで、
今だってなんだか落ち着かない。

そんな理由もあって実のとこ、本気で御免こうむりたかったんだ。


「な、な、な、んなことねーよ!!」

「………」

疑いの目の相棒。
俺は裏返った声で必死にそれを否定しつつ
振り切るみたいに焦って歩き出した。

「ほ、ほら! 行くぞ!」

「……ああ」

ああ…やっぱりバレちまった。
だっていつもいつも頼ってばっかなのに
こんなことまで頼れねーじゃん!
相棒ならもしバレてもスルーしてくれっかな? って
期待してたのに…現実はバレバレで…追及されて。

すげーカッコ悪ぃ…俺って…。

結局恥ずかしくて、情けなくて泣きたい気持ちのまま
悠の腕をグイグイと引っ張りながら早歩きでルートを歩く。

そこかしこに仕掛けられた仕掛けを、勢いだけでやり過ごして強引に進むと、
鮫川近くの街灯の明かりが浮かび上がる。

やっと目的のベンチが見えてきて、みんなはもう
スタート地点へと戻ってしまっていたみたいで誰の姿も無い。

「つつつ、着いたぞ! ほら! なんともねーじゃん!」

「? ああ…そうだな」

俺がやっと終わった! 助かった! と歓喜の余りさらに一歩
大きく踏み出すと、ものすごい勢いで蛾が俺の目の前を横切った。
突然のことに俺はみっともなく悲鳴を上げる。

「う、うあああぁぁぁっ…!」

「陽介?!」

突然のことに俺が慌てて身を翻すと、
手を繋いでいたハズの悠の体とぶつかりそうになり
悠はそれを避けようと俺の体を受け止めるとそのまま
地面へとしりもちついた。

「っつ…」

「ゆ、悠! 大丈夫か?! ごめん…っ…俺…っ」

「ん…大丈夫だ、ちょっとよろけただけだから。陽介は怪我無いか?」

「ああ、俺はお前が受け止めてくれたおかげでヘーキ。悪ぃな、今どくから…っ」

俺が馬乗りになる形で折り重なって倒れた状態から
慌てて起き上がろうと体に力を入れると、
その途端体験したことも無い脱力感が俺をその場へと縫い付けた。

「うぉ……」

「陽介? どうした?」

「こ、腰が……抜けました…」

「……」

先程驚いた拍子に、俺はどうやら腰を抜かしてしまったみたいで。
恥ずかし過ぎてマジで泣きたい気持ちのまま俯いていると、
なんとも言えない表情で俺を覗き込む悠の顔が見えた。

「だー!! 悪かったな! どーせどーせ!」

「どーせ? なんだ?」

「う………ど、どーせ…怖がりですよ…こーいうの苦手ですよ…っ」

「え? …もしかして隠していたことって」

「きもだめしってヤツが苦手です! ああもう! 悪かったな! カッコ悪くて!」

「なんだ…そんなことか……」

「へ? 悠???」

半ばヤケで叫ぶ俺…男としてのアイデンティティの一大告白だっつーのに、
悠は明らかに何か安堵した様子。
俺がその様子を不審に思いつつ首を傾げると、
悠はまるで誤魔化すみたいに苦笑した。

「まあ…陽介の場合はそこが可愛いというか」

「ばっ…男に可愛いとかゆーな!」

「はいはい…陽介、ちょっと待ってて」

そう言って悠は持っていた携帯を取り出すと、先程の騒ぎで近くに落ちてしまっていた
目的の編みぐるみを手を伸ばして掴みあげ写真に撮る。
メール画面を開きその写真を添付すると二言三言打ち込み、
それを誰かへと送信した。

不思議そうにそれを見ていると、悠はその視線に気づき
俺を安心させようとしたのか、優しい表情で笑うと囁いた。

「完二に連絡した。俺たちで後片付けしとくから、みんなで先に帰れって。」

「え? う…おう…わ、悪いな…っ」

「いや、別に…陽介の新たな弱点が分かって、俺は収穫でしたし」

「ば…っ…おま…っ」

俺が抗議の為に拳を振り上げてしかめっ面をすると、
それを上手くかわすみたいに悠が俺の体を自らの右肩へと乗せ腕で抱えて抱き上げる。
そして俺を肩に抱き上げたまま、そのまま難なく立ち上がった。

「え? ちょ…っ」

「腰抜けて立てないんだろ? このまま送ってくから」

「え…いいって! そんなの悪ぃし…!」

「気にするな、役得だよ」

「う………ば…バカ…か……お前…っ」

「はは…かもな」

そう言って悠はニヤリと笑うと、元来た道を歩き始めた。
悠に抱き上げられている温かい感触と、
夏の夜の風が気持ちよくて俺は思わずニヤニヤしてしまう。
そんな俺に悠は、悪戯を返す様な声で俺に言った。

「それにこのままでどうやって帰るつもりだったんだ?」

「う…でも…そ、そんなに軽々しく担がれると男としてのプライドが…」

「でも本当に軽いから…陽介」

「わ、悪かったな!」

俺が抱えられたままじたばたと動くと
落とさない様に更にしっかりと抱えてくれる。
そうこうしていると悠は、ふと俺の様子を伺う様に少しだけ顔を上げ、
戸惑うような表情をして俺へと聞いてきた。

「陽介、他は? 痛い所とかないか?」

「ん? ねーよ? なんだよ、急に」

「………本当に?」

「悠?」

「本当に怪我してないか? どこか痛いところとかあるんじゃないか?」

「へ??」

なんだ? どうした?
急に心配性になったのか、悠が俺へと矢継ぎ早に
質問してくるから俺はそれに明確な答えを出せないまま目を白黒させる。

「他は何かないか? 普段ちゃんと食べてるか? 受験勉強はうまくいってるか?
 困ったこととかないか? 他に何か俺に隠してることとか…」

「ちょっ…悠?? なに? なに? どした?」

「えっと…その……」

「う、うん?」

「寂しかったな…と思って」

「は?! さ、寂しい??」

「ここ数か月、陽介が傍にいなくて」

「う………」

悠の言葉に俺はみるみるうちに真っ赤になる。
そりゃ俺だって寂しかった…し!
でもそんなこと言ってお前困らせられねーっつーか。

そんな言葉が俺の中でグルグル回るから
上手く悠に言えなくてまたグルグル堂々巡りで。
俺が次の言葉を探し出せないままでいると、
悠の言葉の方が早く次を見つけた。

「俺がいないのに陽介はあまりメールくれないし」

「え…あ…うぅぅ…お前ほど受験余裕じゃねーんだよ…俺は…っ」

「…………受験もあるだろうけど、もしかしたら…俺に飽きたのかも…と、思って」

「へ?! な、なに言って…っ」

飽きた? どこをどうしたらそうなる??
悠の言葉に俺は完全にパニックに陥ってしまって口をパクパクをする。
その間にも悠の言葉は止まらなくて、
苦しいような声と呼吸は次の言葉を出す為に掠れた音を立てた。

「だから…今回帰ってくる時…少しだけ覚悟とかしてて…」

「か、覚悟?」

覚悟? 覚悟ってなんだ?!
俺はお前が帰ってくるから嬉しくて、嬉し過ぎるから
色々色々考え過ぎちまってて、すげーニヤニヤだらしない顔してるって
ここ数日、仲間たちに散々ツッコまれまくってたんですけど?!

「もしかしたら…別れ話とかされるのかと……」

「はああああ?!」

悠からの予想だにしない言葉に、俺は俺の中の今まで出したことも無い様な所から、
驚きと混乱とその他色々よく分らん言霊みたいな声が出たのを感じた。

おい! もしかして悠が気にしてた『俺の隠し事』ってそれのことか?!
いつもの言霊級が、悪い方向へと転換していく悠の言動に
俺は軽い頭痛を感じながらあんぐりと口を開けた。

「お前を確実に寂しくさせてるし、それを補える程、今はお互いに余裕ないし…
 だから他に好きな相手が出来たとか…言われても、俺は…」

「ちょ…待て待て! 悠…ちょ…っ」

「だったら俺は……っ」

いつもいつも俺に余裕な姿ばかりを印象付けていた
相棒は今はどこにもいないようで。
俺の様子と自分の言いたいことを上手く吐き出せないでいる
そんな深刻な不全を目の前に晒すお前がいて。

そんなお前からの余計な心配に、俺はカっと頭に火がついたようになってしまって
途端、俺は烈火のごとく叫んでしまった。

「ば、バカにしてんのかぁぁ! お前は!」

「え? そ、そんなことは…」

そりゃもちろん、遠距離で寂しくてグルグルするけど、
それはお前も同じで…必要として欲しいのは俺だけじゃないってことくらい俺にだって分ってる。
今だって悠なりに色々考えながら、必要な言葉を選びながら話してくれてる。
分かってる…分かっているけど……でも、今回のソレはあんまりだ。

「寂しくて他の人間なんて…そんなの隣にいるなら誰だっていいってことじゃねーか!
 俺はお前がいいからこうなってんの! バカにすんな!」

「陽介…」

誰もいない夜道に俺の声が響き渡る。
焦った表情の悠が俺を抱えたまま呻くんだけど、
俺はさっきのコトが頭の中でグルグルしてて止まらない。

こんなにお前を我慢してる俺がバカみたいじゃねーか。
俺がどんだけ頑張ってるか、お前全然分かってねー!
俺は怒りとか悲しいとか色々入り混じった感情を
上手く処理できないまま胸いっぱいに空気を吸うと声を上げた。

「俺はお前がいいから、こんならしくもなく遠距離恋愛なんてしちゃってんだよ…っ
 だから…ちょっとくらい自信持てっつーの…っ」

最後の声は悲しくて掻き消えるみたいに小さくなってしまって。
俺の中でお前への気持ちとかは色々と複雑なんだけど
ソレを全部ひっくるめて、今の関係が大切で仕方ないのに。

お前がそれを信じてくれないなら、
俺が大切に思ってる気持ちが全部嘘になりそうで怖い。

こんな『きもだめし』なんて目じゃねーくらい
お前を失うのは怖いのに、お前は俺のことそんなに欲しくないのか?
俺が一言、別れ話したくらいで俺を諦められるくらい
お前の中では俺はカンタンなのかよ? 

「っ…お前は俺いらねーの? 俺ってお前の中でそんなにカンタンな存在なのか?」

「陽介…泣いてるのか?」

「っ…今はそんなの聞いてねー! お前が俺のこといらねーなら…っ」

俺が顔を上げ声を出すと、悠が俺を抱きしめる腕の力が
さらに力強いものになった気がした。
悠はその力に困惑する俺をまっすぐ見上げると、
低いけれどいつもより数段通る声色で俺へと言った。

「いる」

「う…」

「出来るなら全部欲しい」

「うぅ…ぜ、全部はちょっと…」

「お前が言ったんじゃないか。全部くれ、陽介」

「うっ…おま…っ…それって、ずりーじゃん…っ」

懇願する様子に俺が逆らえるはずもなくて。
俺は途端早く動き始める鼓動に翻弄されながら
悠の言葉を待ってしまう。

悠のそれはまるで捕食者の様で、
俺が他愛もない『きもだめし』で想像していたのと違って数倍危険で。
ああ、きっと俺は丸ごと全部食べられてしまうんだと
なんだか今更ながらに悟った。

俺の全部が欲しいなんて、
それはそれは魅惑的な殺し文句だったから。



「貰えるか? 陽介の全部」

「ぅ…わ、分かった! あああ、あげます…っ…俺の全部…もうーお前…エロ過ぎだ…っ」

「そうか良かった…ごめん、陽介」

見上げた目が完全に俺が欲しくて仕方ない『捕食者』の目だったから
俺はそれが嬉しくて、大人しく食べられてやることにした。

「た、ただし……明日も明後日もずっとだ…っ」

「え? 陽介?」

俺が我儘言わないから、お前が不安になるのなら
俺はお前に目いっぱいの我儘言ってやる。
お前がちょっと怒るくらい、俺の我儘に付きあわせて困らせてやる。

「明日も明後日も、お前が帰る日まで…俺優先で!」

「え? あ…は、はい…」

「声が小さい!」

「はい、喜んで」

俺が駄々をこねるみたいにじたばたとしながら言った言葉に
悠はこの上なく幸せそうに微笑んだ。

「で…お前がむこうに帰っても、極力…その…俺優先で…っ」

「はいはい…噛み過ぎだよ、陽介」

「そこツっコまないだげて! おま…っ…ちゃんと聞いてたか? 帰ってもだぞ?! いいのか?!」

「いいよ、陽介なら大歓迎」

「う……」

俺の我儘が嬉しいなんてお前はよっぽどどうかしてるし、
それが嬉しい俺はきっともっとどうかしてる。

この捕食者はきっと丸ごと俺を食べたいのだろうに、
そんなことは億尾にも出さずに、俺を大切そうに抱えて笑ってる。

そんなお前が好きだなんて、俺もどうかしてるけど
この距離とお前の優しさが嬉しいので、お前が欲しいなら俺の全部をやろうと思う。
俺が抱えた我儘ごと。

「悠…」

「ん? なんだ?」

「かかかかか…っ…」

「…陽介、噛み過ぎだって……」

「だああぁぁーー! お前が八十稲羽に…か、帰って来てから…その…っ」

「帰って来てから? 俺が?」

噛み過ぎてもう何が何だか分からないけど、
数日我慢してたことをこの勢いで言ってしまおうと
俺は歯をギリギリと鳴らして色気など微塵もない様子で告げた。

「き、キスしてない…気が………して…マス…っ」

「…………ちゃんとねだってくれないと分かりません」

「だああああー! おま…っ…いくらなんでも底意地悪過ぎねーか?!」

分かってんじゃねーか! このドS!!
ずっと我慢してたんだ…みんな一緒だったし。
まさか、みんなの目を盗んでまでする度胸は俺には無かったから。

俺が目を閉じて唸るっていると、悠の手が俺の体を少しずらして自分の元へと移動させる。
そうして、そのまま触れるくらいの優しいキスをくれた。

「これでどうだ?」

「う……」

「陽介?」

俺が不服そうに目を開けると
悠の目と会って微笑む悠が俺に聞いてきた。

丸ごと欲しいとか言ったくせに
なんだよ…これじゃ全然足りねーし…

「い、今のはちょっと……触れただけっつーか…その…っ」

「はいはい、足りないんだな?」

「だああぁぁー! 嬉しそうにすんなああぁぁー!」

悠が嬉しそうに俺の我儘を叶える。
だから俺はもっと我儘になれる気がする。
お前の前でだけ。

「じゃあさ、たまには陽介から下さい。」

「ばっ……そ、それじゃ…」

「陽介、早く」

「おま…ホント、こーいう時ばっかせっかちだな!!」

捕食者がニヤリと笑って待っているから
今度は俺が悠の我儘? を叶えるために俺からキスをした。

暑い暑い夏の夜の風が、なんだか体の熱のせいで少しだけ涼しく感じる。

俺の全部が欲しいらしい捕食者は、俺からのキスに嬉しそうに俺を見上げると
俺が一番好きな笑顔で笑って言った。

「ん…やっぱり陽介の傍が一番だな」

「ば、バカ…っ」

捕食者は俺を抱えながらそんな優しい殺し文句を言う。
俺はそれが嬉しくてどうしようもないから
今夜はそのまま捕えられて、丸ごと全部食べられてしまおうと、そう思う。


Fin














久々ちゃんと頭から書いたので
なんだか色々支離滅裂で申し訳ない;;;

困った時の鮫川設定になっている気がする…近頃(笑)
陽介は怖い話は平気でも、『きもだめし』は是非苦手な方向で!(笑)

後でちょっと直すかも??

楽しんで頂けたら幸い。
PR

ペルソナ関連検索サイト様★


ペルソナ・サーチ!

MEGATEN WEB SEARCH

公式サイト


コミックマーケット公式サイト

赤ブーブー通信社公式ウェブサイト

『Persona4 the ANIMATION』


TVアニメ「ペルソナ4」

pixiv


pixiv

プロフィール

HN:
欟村縹(つきむらはなだ)
HP:
性別:
非公開
趣味:
萌え
自己紹介:
とりあえず、色々ダメな人。

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

バーコード

ブログ内検索

カウンター

ASP