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【君は僕の輝ける星】

七夕創作ー
クリア後、2012年の七夕の日の二人。
主人公視点。


さすが、陽介

奇跡



な、感じで。
いってらっしゃいませ。


以下、拍手お礼(該当者様反転推奨)

arisaさんへ

こんばんはー(*´∀`*)ノ
いらっしゃいませvvvv
読んで頂いてありがとうございましたv
番長なら陽介の運の悪さも活用しちゃいますwww
なんてったって、いちゃいちゃ出来ますから!(笑)
雨で帰れなくなろうと、一緒にいられればOK!(笑)
なんてったって『豪傑』で『オカン級』ですからv

ご感想ありがとうございますv
原稿頑張ります(*´∀`*)ノ

拍手[2回]

















「陽介?」


「あ、あれ?悠??」


八十稲羽と実家の丁度真ん中に位置する、
とある駅の連絡通路で陽介とばったりと出くわした。


「え…えっと…」


「…………」


丁度誰も居ない時間帯だったのか、
通路には俺達二人きりで。

俺達は目を見合わせたまま、
その場に立ち尽くした。


何か夢でも観ているのか?と思ったくらい
本当に驚いた。

何処から見ても陽介。
どう見ても陽介。
右から見ても、左から見ても陽介。


多分、引っくり返しても陽介。

 

 


「ちょ…こ、こら…何してんだ?!悠…!」


「いや…本物かどうか脱がせてみようと…
           大丈夫、今ここ誰もいないから」


「や、やめただけて!お願い!相棒!落ち着いて!!」


「大丈夫…俺は今ものすごく落ち着いている…だから…脱げ、陽介」


「嫌ですうぅぅ!つーか、なんで脱がせんだって!!
  …ちょ…誰か来る…マジでっ…いやあああぁぁぁぁぁ!!」


時間はもう夜になろうとする時間、
コンクリートがむき出しの
冷たさを感じさせる連絡通路。

陽介の声が辺り一面にこだました。

 

 


「そもそもここで会うっていうのが
         すごいよな…さすが陽介」


「そこ褒めてんの?!けなしてんの?!
        あーもう!折角のサプライズがー…」


がっくりと項垂れる陽介。
俺はそれを見て笑いながら、
久しぶりの陽介をじっと見てた。


「つーか、脱がせて何が分るんだよ…お前はホント…もう…」


「え?言っていいのか??ここで??」


「ちょ…っ…もうホントやめたげて…!!」


「わかった…そっとしておこう」


今日は7月7日…七夕…なんだけど…
それ自体特に意識もしていなくて、
ただ陽介に逢いたくなって家を出た。

乗り継いだ電車。
八十稲羽と実家の丁度真ん中辺りの駅で、
まさか会いたかった本人と
ばったり出くわすとは思わなかったけれど。

どうやら陽介は陽介で、何やらサプライズを
考えていてくれてたみたいで、
背中には大きな荷物を背負っていた。

 

「い、いや…都会じゃ天の川なんて見れねーだろうし…」


そう言うと、二人で座ったホームのベンチに
荷物を下ろして中身を覗き見た。


「バイトの先輩に天体望遠鏡貸してくれるって言われて…
   真っ先にお前を思い出したとゆーか…なんとゆーか…」


決して大きいとはいえない背中に背負われていた
大きな荷物は、天体望遠鏡だったようだった。


「独りで見てもつまんねーし…」


「ふーん…なるほど…」


「う……えっと…みんなもさ…色々
     都合があって無理だったとゆーかさ…」


そう言って目を逸らすと、今度は
荷物を抱えて体ごと俺の視線から逃げた。
俺はその仕草にニヤリと笑って言う。

 

「実は…クマが教えてくれたんだ」


「へ?!あ、アイツ…ま、まさか……んだよーー!
        内緒にしとけって言っといたのに!」


「陽介は…」


「だ、だってしゃーねーじゃん!
    俺はお前と二人で見たかったんだし…っ」

 

俺が次を言う前に叫ぶ。
思ったとおりに引っ掛かってくれる…
そんなお前が可愛くて、俺はまたニヤリと笑って続きを言った。

 


「クマが…今日明日は陽介のバイトの
   シフトは入ってないって“教えてくれた”」


「そうそうバイトが…って……え?えぇぇ?!……ゆ、悠???」


「だから、今日会いに来たんだけど……」


「悠!お、おま…だましたな?!」


「いや?陽介が勝手に白状したんじゃないか?」


「そ、それにしたってあのタイミングで……って…
      ああー!!もうーー!俺のバカーーー!!」


じたばたと悶える陽介、
俺は頭を抱える陽介の頭を撫でて笑う。
やっぱりお前は面白い…


「だから昨日のメールで
    やたら今日の予定を聞いてきたのか…」


「だ、だって…尋ねて行った先で
     お前が留守とかカッコつかねーじゃん!」


昨日のメール。
なんだかいつもと違う様子で送られて来た短文に
俺は疑問を感じながらも返信した。
それにこんな意味が隠れてるなんて気づかなかった。

なるほど…俺もまだまだだな。

持て余した手足をバタバタと忙しく動かして、
陽介は空を見上げる。

その様子に思わず頬がほころぶけど、
なんとかそれを誤魔化して。

 


「まぁ……それは…陽介ならなんとかしたよ…」


「へ?悠??今、なんつった??」


「ん…なんでもない……」


また俺はニヤリと笑ってお前を見る。
きょとんとした表情のお前がじっとこちらを
見つめ返すから、実はとても落ち着かないんだけど
それを悟られない様、なんでもない風に空を見上げて言った。

 

「帰ろうか?陽介…八十稲羽に」


「え?あ、ああ!帰ろうぜ!
    きっとあっちの方がよく見えるだろ」


「ああ…そうだな」


お前と一緒なんだったら
どこだってきっと面白い。

特別なサプライズなんていらないくらい、
沢山のことがありそうで気持ちが跳ねる。

きっと。
そんな気がする。

 

そしてそれは、約一時間後に現実になった。

 

 

 

「って……な、なんじゃこりゃあああああああ!!」


「すごい…雨だな…」


先程まで雲ひとつ無く晴れていたのに、
俺達が八十稲羽駅のホームに着いた途端
大粒の雨が降ってきた。

 


「悠………………笑うなよ?」


「だ、大丈夫…多分…………っ」


俺は笑いを堪える。
こんなに狙い済ましたように
雨が降ってくるなんてすごい偶然だ。

というか、奇跡に近い。

 


「なんでだよーー!さっきまで晴れてたじゃねーか!」


「だな…すごい……空も見えないくらい降ってるな…さすが、陽介」


「お、俺のせいじゃねーー!って言いたいけど…あああぁぁぁ…」


本当に空も見えないくらい降ってくる。
僅かに見上げると、この季節特有の生暖かい風と
同じ温度を孕んだ雨粒が俺の頬を叩いた。

 

「こうしてても仕方ないな…陽介、どこか行こうか?」


「え?あーー…だな…しゃーねーな…俺ん家、行くか…
             あ、そうそう…悠、傘持ってねーか?」


「ああ、確か折り畳み傘が一つだけあったな」

 

陽介に促されるまま、予定もなかった傘を取り出した。
開くとそれはやはり一人用の傘で、
二人で入ると思った通り些か狭さを感じる。
それを少し無理に二人の間に差しかけて歩き出すと、
肩が何度も触れてその暖かさが少しだけこそばゆかった。

 

「水も滴るなんとやらだな…はぁ…ついてねー…
        折角さ、お前に天の川見せてやろーと…」


「いいんじゃないか?これも」


「そ、そうか…?」


「うん…これもいい」

 

本当なら空を見上げて、歩いていた道。

こうやってどしゃぶりの雨の中
たったひとつの傘を分け合い
二人寄り添って一緒に歩けるなんて
きっと滅多にない。

それこそ奇跡に近い。

もしかしたら、この先一生無いかもしれない。

そう思うと、これもなかなか良い気がして
俺は自然と笑いながら陽介へと視線を走らせた。

 

「ん?なんだ?悠」


「なんでもない…」


それに、星ならいつも傍にいる。
なんて………言ってやらないけれど。

 

「陽介に頼みがあるんだけど…」


「ん?なんだ??」


星ならいつも傍にいる。
距離はあるけど繋がってる。

見上げた空に星が見えるように。
その空がどこまでも続くように。

 


「今日、泊めてくれませんか?」


「え?!…………あ…うん……
    その…しゃーねーなー…ど、どうぞ…」


「なんだ…嫌なのか…じゃ、帰るか」


「ちょ…待って!!帰んないで!!ごめんなさい!」


狭い傘の下、抱きついてくる
陽介を受け止めて俺は笑う。

 


「雨だしな…」


「そ、そうだな…雨だしな」


雨は俺達の衣服を濡らして、
靴だって結構大変なことになってて。
正直、気持ちのいいものではないけれど。

なぜがとても楽しくて。

俺はこうして、
並んで歩ける道がいつまでもどこまでも
続けばいいのに…そう思った。

 

 

 

翌朝…陽介の部屋。

 

 

「さすが陽介…」


「う………………」


外を見ると雨というか、
むしろ豪雨に近い。

一晩経っても止む気配のない雨に
俺達は窓の外を見て息を呑む。

これじゃ、外に出るのも
あまり宜しくない。

幸い、八十稲羽は田舎のわりに
下水道関係はしっかりしているのか
雨水が溢れ出すことはない様だけれど
この雨で無理に外に出るのは躊躇われた。

TVを見ると、この雨は
明日の午前中まで降り続くとの予報で……。
そのせいか八十稲羽方面の電車は
軒並み運休していて、
どうやら帰る足すら奪われた様だった。

 

「陽介…もしかしてコレって監禁?軟禁?」


「ば、バカ!笑顔で聞くな!んなわけねーだろ!!」


「俺、さすがに今日は帰りたいんだけど…」


「う……だよな…ですよね………ああぁぁぁ…」


再度、窓の外を覗き込んだ陽介が唸る。
クマは居間でTVを見ているようで
居間の方から賑やかな声が聞こえてきた。

俺はそれを聞きながら
部屋の天井を見て呟いた。


「まぁ…いいか…」


俺は外の雨を眺めながら、
頭を抱えて考え込む陽介に気づかれないように笑うと、
その背中に寄り掛かって囁いた。

 

「今夜もよろしく、相棒」


「う……よ、よろしく…相棒」


俺からの言葉に陽介が真っ赤な顔して俯くから
もっと意地悪をしたくなって笑った。

 

「まぁ…年に一度の逢瀬らしいし…」


ちゃんと堪能しないと…そう囁いて。
俺は二人きりの部屋で、俺からの言葉にぴくりと反応する
陽介の背中の体温を感じて、嬉しくなってまた笑った。




Fin














遅くなってスンマセンー;;
どうにも昨日までには終わらなかった;;あはは;;
( ゜∀゜)=◯)`ν`)・;'.、

学校間に合わないよーな…と(苦笑)
受験生なのにねーと(苦笑)

まぁ、センセイは成績いいから大丈…夫…??
(オイコラ;)

年に一度どころか、二ヶ月に一度は
なんだかんだ理由つけて
逢いに行ってそうです…な…(笑)


楽しんで頂けたら倖い。
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とりあえず、色々ダメな人。

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