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【君といつまでも】

社会人主花・陽介視点・同棲中です。
大晦日の夜、陽介からの『お誘い』に主人公は?

良いお年を…&今年もよろしく!
創作予定だったのに間に合ってない;;;><
今年もこんな感じで何卒よろしくーー;;;

改めまして…

明けましておめでとうございます*\(^o^)/*
昨年は色々な方々に大変お世話に&ご心配をおかけいたしました;
今年も私らしく萌えに走りつつ楽しく行こうと思います!(笑)
皆々様もどうか御自愛下さいませ。



拍手[1回]










年の瀬も年の瀬。
今日は12月31日。

俺達は仕事やらなんやらも重なって
実家に帰れずじまいで。
結局悠と二人、リビングでまったり
テレビなんか見ていた。

悠は明日、元旦の支度で
忙しく台所とリビングを行き来していて。

その台所からは、暖かい料理の美味しそうな香りが漂ってくるから
明日のメニューに俺は胸を膨らませる。

と、そうじゃなかった……
もちろん悠の手料理も楽しみなんだけれど、
今日は悠へとちょっとしたお願いもあって……。


「な、なぁ……今夜ってすげー寒いんだって」
「ああ…そうか。そういえばニュースでそんなこと言ってたな」
「ゆ、雪も降りそうなんだって……」
「そうか……道理で台所が冷えるわけだな」

悠はそういうと、未だ何かを煮ている最中の様で
台所を視線の先に映して言った。

「陽介、明日の餅いくつがいい?」
「へ? あ、ああ……そっか、お雑煮か」

急に話を逸らされたから、俺は間抜けな声を上げてしまう。
俺がそれに曖昧に答えると、悠は訝しむ様にして
こちらへと視線を投げて来た。

その視線はまるで俺の心を見透かしてしまう様な
気がしたから、思わず目を逸らしてしまう。

「えっと……ホント、今夜さみーな……」
「陽介……もしかしてどこか具合が悪いのか?」
「ち、ちげーって! そーじゃなくて……そのっ…」

きっと寒いを連呼する俺を心配したんだろう。
熱は無いか? とか、気分は? とか
色々聞いて来てくれる。

「だ、だから…その……っ」
「……本当に大丈夫なのか?」
「い、いや……だからその……っ」

バカか…逆に心配かけてんじゃねーか……っ

そう心の中で舌打ちをする。
これ以上は…と、俺は意を決して声を上げた。

「ここここ、今夜は悠の……お前の部屋で寝たいなーー……とか……」

言った!
つまりは『お誘い』ってヤツで。

俺達は一緒に暮らしてはいるんだけど部屋は別々で。
別に大した理由は無かったんだけど……
いわゆる『そういう夜』は日頃から自然と
悠の部屋でってことになってた。


「忙しかったじゃん? だ、だからさ今夜……っ」
「……」

それにこのごろ忙しかったのもあって
悠と全然触れ合えてないから
俺はそろそろ限界だったんだ。

いつもは悠が迫ってくるのが多いから
せっかくの大晦日……たまには俺から!って
ちょっと頑張ってみた……みたいな?

さ、さすがに分かるよな?? ……コレで……。



「悠?? 意味分かったか?」
「……うん、わかった」

目の前の悠は俺が意を決して言った言葉の意味を
どうやらちゃんと理解してくれた様なんだけれど、
視線を止め口に手を当てなにやら考え込んでいる様で。

「悠??」

そして数秒後、その口から出て来た言葉は
予想(&期待)していたのとは違った。


「でも、嫌だ」
「へ? な、なんでだよ……っ」

悠の口から出た言葉は『嫌だ』という拒否の言葉で。

悠から嫌だなんてはっきり言われたから
俺はビックリしてしまって、ショックな気持ちと一緒に
涙腺が決壊してしまいそうになる。

でも目の前の悠は変わらない様子で俺を見つめたままだったから
なんだか悔しくて、俺はそれをなんとかグっとこらえた。

半べそ・半睨み……みたいな。

そんな風だったから、なんだかおかしな表情になってしまった俺。

悠はそんなどうにも格好がつかない
俺の耳元へと近寄ると囁く様に言った。



「……俺、今夜は陽介の部屋がいい」
「へ? お、俺の部屋ぁ!?」
「ああ、陽介の部屋がいい。折角の今年最後の日に陽介から貰った『お誘い』だから」
「お、お誘い……っ…ば、バカ……そそそそ、それは……っ」
「違うのか?」

ちがくない。
むしろドンピシャ。
合ってます。

さすが、俺の相棒。

「う、ううぅぅ………その…っ」
「うん?」
「お、俺の部屋……で?」
「うん、陽介の部屋で……ダメか?」


ダメなワケないし。

でもまさか、俺の部屋がいいなんて言うとは思っていなかったから
俺は拒否られたんじゃなくて、肯定の受入に
ほっとしたのと、嬉しいのとが渾然一体となってしまったから
上手い言葉を考えつかなくて、そのまま無心で首を縦に何度も振った。

「う、うん…いいよ……俺の部屋で」
「そうか、良かった」

俺が了解をすると、悠は本当に嬉しそうに笑ってくれて。

その笑顔に俺はまた色々な感情が渾然一体となって
なんかほわーってなっちゃいそうになるんだけど、
俺の部屋って言葉にふと何かが浮かんで来た。

なんか肝心なことを忘れてねーか?

あれ……?

あ……っ





「陽介? どうしたんだ」
「は!……やややや、やっぱダメ! 部屋ダメ!」
「……なんで?」

了解したはずの俺が一転、拒否ったから
悠は眉をしかめて聞いてくる。

理由は、いい年した男が……ってくらい
恥かしいくてすげー言いづらかったんだけど
嘘をついてもしょうがないから
俺は正直に言った。


「だ、だって……俺の部屋汚ねーから!!」


そうだった……。

仕事だなんだと忙しかったから
大掃除なんてとてもやっていられなかったから
俺の部屋は散らかり放題・荒れ放題だった。

あんな状態の部屋に、悠を入れるわけには……。


「別にいいよ? ベッドさえ使えれば」
「は、はっきり言うな! そそ、そーいうことじゃねーんだって!」

ベッドだけじゃないでしょーが!
こ、こういうのにはちゃんとこう…な?

ロマンとかムードとか無視して
なんでもない様に悠が言うから、俺は食ってかかる。

は、恥かしいだろーが!あんな部屋で……って俺が拳を握って
更に言い募ると悠は噴き出し笑い始めた。

「陽介、本当にお前は……はは…っ」
「な、なんだよ……なな、何がおかしいだよっ」
「だって、なんかいつまでも初々しいな……と」
「は??」

は? 初々しい??
悠はそう言うと懐かしい様な、嬉しい様な
そんな表情で俺を見ると、一番優しい笑顔で笑ってくれた。

「もう何年も一緒にいるのに、そんな風に気にしてくれるなんて」
「ば、バカ……こーいうのは、ちゃんとしないとダメだろっ」
「うん。でももう本当に何年も一緒にいるんだよ、俺達って」
「そ、そうだな……」

高校生のころに出会って、もう何年になるだろうか。
言葉では語りつくせない程に悠と一緒の時間は濃密で。
その道のりは俺のこれまでの人生の中で
一番大切に歩んできたと言えるほどで。

「うん、だから……幸せだなーって」
「は? し、幸せ??」
「そんな風に、こんな何年も何年も大切に一緒にいてくれるなんて、俺は幸せだよ」
「う……そそ、そうか? 部屋汚ねーのに?」
「どんな部屋だって陽介といられれば幸せだよ」

そう言ってまた笑った。
俺はお前がそうやって笑ってくれるのが
すげー好きだから、いつまでもそうやって笑っていて欲しいと思う。

いつもは鉄面皮のお前が
俺へと優しい笑顔で笑ってくれる。
それが俺は本当に好きなんだ。

だから、お前が俺と一緒で幸せだから
それが理由でそうやって笑ってくれるっていうなら
俺は全力でお前と一緒にいる。

だから来年どころか、ずっといつまでも
俺の隣でどうかよろしく。

「お、俺も……」

まるで茹でたタコの様に真っ赤になっているであろう
俺がそれを言うか言わないかの瞬間に
その場に押し倒された。

「え……ちょ…悠っ」
「ごめん、ちょっと部屋まで我慢出来そうにない」
「ひえ……ちょ……っ」

近づいてくる悠。
悠の俺を欲しいと言ってる目を見てそれを見た俺は、
やっぱりすげー嬉しくてどうしても泣きそうになるから
それをこらえて目を閉じた。

「陽介が可愛いから……無理、我慢できない」
「は? か、可愛いってなん……ひゃっ」

触れられた途端、すごく熱くて
悠でいっぱいになって。

「が、我慢なんてすんな……ちゃんと俺、お前の傍にいるからっ」

俺が再び目を開けてそう言うと、悠は今度も
すごく幸せそうに笑ってくれた。

そして、その節くれだった指で
大切そうに触れてくれる様子とその気配に
俺は幸せな気持ちになって再び目を閉じる。

これから何年も何年もお前と
こうして一緒にいられることを祈りながら。






「陽介……さすがに元旦から掃除は……」
「だ、だって……気になんだから仕方ねーだろ!」

次の日。
元旦からいつもの調子。

きっと俺達はこんな風に過ごしていく。
何年も何年も二人一緒に。

「じゃあ、今夜こそちゃんとこのベッド使えるな」
「お、おま……こ、今夜もすんのか!?」
「もちろん、今夜はちゃんとベッドまで我慢するよ?」

そう言ってまた幸せそうに笑った。
この笑顔とこの先何年も何年も過ごしていく。

「ば、バカ……お前はホント…っ」


何年も何年も、ずっとずっと。

手を繋いで、笑い合って。

二人一緒に、いついつまでも。


Fin










見事間に合いませんでした;;
が、頑張ってみたんですが;;;
ううう;;

なんか似た様なの前に書いた気がする
デジャヴュ怖い……ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル

楽しんで頂けたら幸い。
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