Polaris
【君の壊れる音(6)】
今回ちょっと短いです;;;;
失望
切り棄てた
俺じゃないオレ
な、感じで。
いってらっしゃいませ。
以下、拍手お礼(該当者様反転推奨)
arisaさんへ
こんばんはーいらっしゃいませvvv
ご返信が遅れて申し訳ないです;;;;
やっと!やっとここまで来ました;;;
お疲れ様です;;書いてる方も大変ですが
次展開が読めないまま読む側も疲れるよなー;と;;
なんとか陽介が現在の立ち位置を理解したトコで
センセイ出番かも??みたいな…
次も頑張ります!!
原稿はお互いに頑張りましょう(*´∀`*)ノ
ではではv
俺の中の屑ほどしか
残っていないはずの欠片が囁く。
お前との出会いは結構普通。
なのに一緒に過ごす時間は普通じゃなくて。
ペルソナとかシャドウとか、
TVの中とか殺人事件とか…色々あり過ぎて
普通の時間の方が少ないんじゃないかってくらいだった。
いつの間にか時間じゃなくて
お前が隣に居てくれることの方のが
“普通のこと”みたいになった。
隣で笑ってくれる様子が
俺にはこそばゆいほど暖かくて。
背中合わせで感じる気配が
お前の存在が特別なんだと意識させた。
俺の中のお前の欠片が
何かを呼び覚ます。
意識すると暖かくて
無意識では依存して
俺は限りなくお前に一番近い場所で笑う。
そんなことを語る俺の中の
お前の欠片が俺の全部に引っ掛かって
どうしようもない。
これは………この感情は…
「陽介…?」
『おはよう…悠』
「…陽介…俺は一体……」
「…っ……………」
まだ意識が定まらないのか、
悠はふらつきながら何度も俺の名前を
シャドウへと呼んだ。
俺は目の前の出来事に動けなくなる。
そんな俺を尻目にシャドウは
まるで俺自身であるかのように
悠へと振舞った。
『悠…見えるか?オレが…』
「陽介…っ…俺は…」
「っ…………違う!違う違う違う違う!!」
途端、俺の中の何かが爆発して口が勝手に叫んだ。
先程の呻きとは全く違う、何もかもを壊すような勢い。
やっぱり理由は簡単だ。
悠が俺じゃないアイツへ
俺の名前を呼ぶのがたまらなく嫌だから。
悠が呼んでくれる俺の名前は
俺だけのものなのに…
「それは俺じゃない!!!」
違う…俺じゃない…なのに…悠…
なんで俺の名前を呼ぶんだ…なんで…っ
それだけはいやだ。
頼むから、やめてくれ…悠
いやだいやだいやだいやだ。
俺からの声にやっと完全に覚醒したのか、
悠は目を見開くと俺へと振り向いた。
「え?……陽介…?……っ…そうだ…お前…シャドウ…っ」
「それは俺じゃない!そんなの俺じゃない!!」
「っ…陽介…?」
『はは!違う…オレも陽介だ…だろ?』
「違う!!!」
「っ……陽介…」
叫ぶ俺と笑うオレ。
悠は交互に見ながら唸る。
一方、シャドウはニヤリと笑うと
俺へと次を投げてきた。
『悠はさ…きっとお前に失望したんだよ?』
「え………」
『昨日の…ダンジョンで…あー…これも忘れちまったか?』
「っせー!それくらいは覚えてる!
俺がシャドウの爆風に囲まれて、悠が俺を助けようとして…っ」
『そう…咄嗟にお前は叫んだよな?“来んな!”って…』
「そう…叫んだ…っ…だからなんだ?!」
もったいぶったような表現に
俺はイライラして声を荒げた。
そんな俺の声にシャドウは
嘲笑うように肩を揺らすと答える。
『来んな?はは!笑わせんな…
あの時、悠ならどうにかできたかもしれないのに』
『お前が拒否ったせいで悠は躊躇して……
結局俺は落ちて…バカみたいに痛い目みてさ…で、悠に心配かけて』
ニヤリと笑った表情が
唯一覚えている記憶を掻き乱す。
あの時、俺を探して
完全にパニックを起こしたような
悠の声が聞こえた。
俺はあまりの無様な結果に
舌打ちしたのを覚えている。
ごめん…悠…
そう心の中で何度も呟いた。
『そりゃ悠だって失望するよな?
だってお前はビビってるだけなんだから』
そりゃ何も言って貰えないな…と
シャドウは俺へと向けてせせら笑った。
「違う!陽介、違うんだ!俺はそんな…っ」
『違う?どこが?なにが?…だって
お前はオレに何か隠してるじゃねーか!』
シャドウは俺へと弁解しようとする悠の手首を掴んで
体ごと引き寄せると、触れるくらい顔を近づけて
視線を合わせる。
「それは…」
『違うって言うなら、何を隠しているか教えてくれよ!』
「っ……」
絶句する悠。
シャドウはまるで俺の感情と
シンクロするみたいに
悠へと詰め寄った。
『きっとお前、あの時こう思ったんだ…“ウゼー”って…だろ?悠?』
「違う!!そんなこと思ってない!そんなわけ…っ」
「じゃあなんなんだ?!何を隠してるんだよ?!」
「な…陽介まで……それは…っ……」
『言えない…か?…やっぱりな…』
シャドウに引きずられる様に
今度は俺が声を上げると悠は更に俯いてしまう。
シャドウはそんな悠を見て諦めたような、
悲しいような表情をすると、
その蠢く金色の瞳で俺を見て唸る。
『やっぱウゼーってことだよな?…ほら、本体…
役にたたねー俺はこれで心置きなく…オレと入れ替われるよな?』
「入れ替わる…?」
「何を……」
『だって本体は怖い怖いってそればっかで…
使えねーだろ?だからさ、オレが本体と入れ替わるんだ』
「さっきから怖いってなんなんだ?!
ふざけんな!意味わかんねーっつーの!」
怖いってなんだ?
俺はなにも怖がっていない…けど…
昨日の夜のことを思い出そうとすると
何かとてつもない恐怖が襲ってくる。
もしかしてシャドウが言っているのは
このことなのか?
『はは…そうかまだわかんねーのか…だよな、
だってお前はオレを切り棄てたんだから…』
「切り…棄てた…?」
俺が目を見開き驚く。
切り棄てた?自分を??
ワケが分らない。
言葉の出ない俺を
シャドウは睨みつけるように
見ると淡々と続ける。
『昨日の夜、鮫川の河原で…お前はオレを棄てた…
いらないんだろ?だからさ、もういいじゃねーか…』
「棄てた?俺が??」
捨てた?俺が?
そもそも何を棄てたって言うんだ?
混乱する俺を見て、シャドウは
悦に入った様にいやらしく笑った後
ふとその笑いを止めると、今度はまるで
死んだような目つきになって俺を睨んで言った。
『オレはお前が棄てた、悠への感情ってやつだよ』
It continues to the next…
さてはて、やっと彼がなんなのか
見えてきたー…(ぜえはあ)
今回ちょっと短くてすみません;;
良いトコで切ろうとしたらココだった;;みたいな;;
それにしても影村さんよく喋るわーーー…
( ゜∀゜)=◯)`ν`)・;'.、
楽しんで頂けたら倖い。
次回もお付き合い頂けたら倖い。