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【今は優しくまどろんで 1 】

天城屋での一夜~
アニメからなのでもしかしたら時間軸違うかもですが;;
どうかご勘弁を;;続きモノです~~;;

しかもまたまた微エロでございますので;;
お嫌な方は回れ右ーー;;

不安



隠し事

な、感じで。
いってらっしゃいませ。

拍手[2回]

















「何がどうなってこうなるんだ……」

 

天城屋旅館での一夜。

鳴上が部屋に戻ると、四人用の布団は
陽介・完二・クマの壮絶なる布団争奪戦で
めちゃくちゃになってしまっていた。
そして、当の本人達は深い夢の中。


「俺にこの状態で、どうやって寝ろって言うんだ…」


僅かに空いた陽介の隣に座ると、
ほとんど布団から出てしまっている
陽介へ声を掛けた。


「陽介、ほら風邪ひくから…」


掛け直した布団を蹴る陽介。
無邪気に眠る様子が
可愛くて仕方ない。


「まったく…仕方ないな」


菜々子より手がかかる。きっと…
それが嬉しいだなんて俺も相当
屈折していると思うけど、
それもきっと悪くない。

蹴られた布団を再度掛け直して、
自らも寝てしまおうと陽介の隣に寝転ぶと、
回転した視界にぼんやりと
記憶が浮び上がる。

 

数日前に届いた手紙。
嫌な予感。
それは、じわりと心に染みを作った。

いつの間にか闇夜に降る雨は重くて、
拭えない闇があるようで
少し怖かった。

誤魔化すように声に出す。


「なんか犬みたいだな…」


隣で丸まるように眠っている相棒の
頭を撫でて呟いた。

その頭の持ち主が小さく呻くと
薄く目を開ける。

 

「悠…?」


「陽介…悪い、起こしたか?」


絞るように笑いかけると
陽介は薄く開けた目を
凝らすように見つめて来て、
俺の中身を探るような声を出した。


「どし…た…?なんか変だぞ?」


「そうか?俺は変なんだろ?お前、よく言うじゃないか」


「………悠?」


拭えない闇に追い立てられて
怖くて仕方ないなんてお前に言える訳が無い。

不安にさせるだけだから。

数日後、この不安は現実のものとなるのだけど、
この時の俺は何も判らなくて、
闇の中の不安を胸の下辺りに抱えて
独り呻くだけだった。

 


「手紙………」


「え?手紙?」


「なんでもない…っ…いいんだ」


「は?…お前…言いかけて止めるの反則だぞ」


「…だな」


「悠?…どうした?本当に変だ」


「………これ」

 

まっすぐ見つめてくる姿に
もう何を隠していいのか判らない程
見透かされている様で、
反射的に袖に入れてあった
例の手紙を手渡してしまっていた。


「え?………っ…んだよ!これ…」


「ポストに入ってた…切手が貼られていないから
            直接投函されたんだと思う」


「直接って……お前…」

 

飛び上がるように起き上がり
中身を見た花村は、その異常さに呻いた。

そうだ、こんな内容の手紙が
直接自宅のポストに入っていた。

ということは、俺がこの事件に関っていて
そして、俺自身の家や家族や様々なことが
犯人にバレてしまっているということ。

それはまるで、冷たく寄り添う様な
そんな何かに似た不気味さがあった。

 

 

「…………明日にでもみんなにも言う…今はお前だけ」


「あ…ああ…………」


「……気にするな、今日はもう寝よう?」


そうとしか言えなかった。
気にするな?…出来るわけがない。

こんなものを手渡されて。

やっぱり言わなければ良かったと、
苦い後悔が上がってきて俺を責めた。

せめて今夜だけは楽しい気持ちで
全てを終わらせてやりたかった。

 

「気にするなっつったってさ……」


「ああ…悪い…」


「いや…違う…そーじゃなくて…
    早く言えよ…これ…ずっと持ってたのか?」


「あ……ああ…ごめん」


そう、その通りだ。

俺自身、お前に隠し通す事は
まるでお前を裏切っている様で
それ自体がとても怖くて仕方ない。

だから言った…一番先に。
けれど…良かったのか悪かったのか。

言ってしまった今でも分からない。
もっと後でも………

 


「お前に聞かれると全部話さないと
       いけない気持ちになってくるな…」


「は??悠?」


「誤魔化すとか、はぐらかすとか…隠すとかさ…
      …全部悪いことみたいな気になってくる…」


「なんだよソレ…」


分からない、そういう表情。
俺も分からないんだから仕方ない。


「お前には特殊な何かがあるのかもな…」


「そんなんねーよ。つーかさ、隠す気だったのかよ」


「いや…話す気だったよ?でも、出来るなら
       今はそっとしておきたい気がしてて」


「変な気使うな…仲間だろ?」


「ああ…そうだ…仲間だ………」


大切な仲間だ。
多分、こんなに人と深く関りあったのは
初めてだろう。

だからこそ、距離を測りかねる時がある。

特に、陽介には。


どうしようもない感情が降って来て、
俺を焦らせた。

闇夜に隠れたら何をしても
許されそうな…そんな間違いさえ
今の俺は気づけない。

いや、気づくとかじゃなくて
許されたいのかもしれない。
お前には。

ゆっくりと体を起こしてお前へと向くと、
ざわつく感情のまま、あっという間に距離を詰め
その細い体に俺は覆い被さった。

 

「ちょ…なに…っ…悠?」


「大丈夫…二人とも寝てる…」


「いや…寝てるとか…っ…ちょ…」


少し離れた所で眠る完二とクマを
気にして抵抗する。

それに構わず俺が圧し掛かろうとすると、
咄嗟に陽介の手が俺の顔面を抑えた。

そんなに強い力ではないのに、
俺はその感触に何もかもを止めてしまった。


「なんだよ…なんでそんな顔してんだよ…」


そんな顔?
俺、どんな顔してるんだ?

陽介…お前には分かるのか?
俺の中が。

 

「不安で仕方ないって顔してる…」


「っ…見るな…」

 

その言葉に俺の頭の中は
一気に火が点いたようになる。

それは、たった一言だったのに。

思わず顔を片手で隠すと、
陽介の手がそれを弾いた。

 

「見る…お前のことだから、尚更だって」


「っ…見るな…頼むから…」


「っ…いい加減にしろよ………悠…っ」


怒ったんだろうか?
声のトーンが上った気がした。

力任せに起き上がった陽介は
俺の手首を掴むと、自らの
浴衣の帯を解いて手首へと掛ける。

何をされるのか全く分からなくて
呆然とする俺をそのままに、
陽介は俺のもう片方の手首を掴むと
そのまま両方の手首を帯で縛った。

拘束された状態の俺が
抵抗できずにいると、
そのまま俺へと圧し掛かり
布団へと押し倒した。

 

「ちょ……陽介…っ」


「どうする?このままするか?」


挑戦的な表情。
その表情を見てグラグラと揺れる感情に
俺は何も立て直すことが出来なかった。

 

「……しない」


「なんでだ?欲しかったんじゃないのか?」


「…っ……分からない」

 

駄々をこねる様に、
陽介へいやいやをすると、
お前はまるで焦れる様な表情で言った。

 

「俺は欲しい…ダメか?」


「っ………ダメだ…」


「嫌だっつったら?」


「ダメだ……」


「……悠……っ……!」

 

叫ばれた名前が、今の俺には強すぎて、
謝罪の言葉を繰り返すように俯いて続けた。


「ごめん…調子に乗りすぎた…寝よう。もういいから」


「嫌だっつってんだろ!」


「陽介っ…ちょ…何を…っ」


「こうすれば逃げられない…今のお前
     ふわふわしててどっか行きそうだから…っ」


縛られた両手首を頭上へと掲げられる。
俺の手首を片手で手首を抑える
陽介の姿に黒い影が重なって
一瞬ビクリと反応してしまった。

ふわふわだなんて、そんな生易しい状態じゃない。
お前がこれだけのことをしただけで、
俺の中身はめちゃくちゃになってしまっているのに。

 

「…悠…っ……」


「…っ…陽介…待っ…」


言おうとした言葉を唇で塞がれた。
深く求めてくる動きに
俺はいつもと違う
震える様な感触を味わっていた。

 

「んんっ……陽介……っ」


「んっ…はぁ…いいから…っ…動くなって……手首痛いだろ?」


労わるような言葉を使いながらも
俺を責め続けるお前の動作は俺を
酷く不安定なものにさせて。

触れられる箇所は
熱く疼くと、カラカラと乾いた喉から
吐息に似た声が混じって上った。


「っ…そこダメだ…陽介…っ…ちょ…」


「………震えてんのか?悠…っ」


責めているのは自分の方なのに、
酷く辛そうな陽介の表情に
俺の感情は煽られて揺れた。

俺も触れたい。
俺が触れたい。

出来たら消せないくらいの爪痕を、
お前につけてしまいたいくらい。

そう渇望する感覚に比例したのか、
俺の手首を拘束する帯は
意外と簡単に解けた。


「あ……帯…解けた」


「え?…ちょ…マジか?…お前どこまで力、強いんだよ…っ」


呆れたような、驚いた様な表情。
思わず手を止めたお前を
獣の様になってしまった俺が逃すわけもなくて。

俺は俺の上に圧し掛かったままの
お前の白い首筋に噛み付くように吸い付いた。


「っ!…悠……?」


「今度は俺から……」


まるで喉から湧き上がるような声に
俺自身が一番驚いた。

枷の無い、お前の体に触れるのは
とても簡単なことで、その状態のまま、
俺はその行為を止めることは
出来無かった。

 

It continues to the next…

 

 


 

 

「どう書いたらいいか分からない」と言うと
お友達のNさんに
「いっそ書いてみりゃいいんだよーー」的なコトを言われ
「よっしゃ書いたるでーーーー!」と書いた結果がコレ(笑)

うわーー作風、本家と同じだわーー(苦笑)
つーか、なんで解けちゃうのさー
陽介ーしっかりー(笑)

そして、「ノーザンク●ス」聞きながら書いてたら
弟に怒られたwww
あ…いや、マジすみません;;;;(脱兎)

↓次回で完結予定です~
【*Doze gently now. The second talk*】

楽しんで頂けたら倖い。

次回もお付き合い頂けたら倖い。
 

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