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【マイ・スイートハニー】

バレンタイン創作・R18っす!
18歳未満の方は回れ右。
※スミマセン;修正しました;;

バレンタイン

キス

泣き顔

な、感じで。
いってらっしゃいませ。

拍手[0回]










とある年の、バレンタインデー。

床には組し抱かれた俺と、
俺へと覆いかぶさるようにする悠。

近くのテーブルには俺の手作りのガトーショコラがあって、
それは先程まで悠が美味しそうに半分ほどをたいらげていて。

なんだかんだと理由をつけつつ、
行為に及んだのはつい先ほどのことで。



床の感触がつめてーな…とか思いつつも
している行為が熱いから実はあまり気にならない。

「あっ…ちょ…待っ」
「ダメ、待てない」
「んっ…いきなり二本はダメだって…ひぅ…っ」

入れられた長い指が壁面を擦りあげると
俺の口からは悲鳴に似た声が吐き出される。

「いきなり…ソコっ…ちょ…やぁっ」
「あんまり動くな、傷がつくよ」

擦り上げられる度に気持ち良くなってしまって
俺は快楽に弱い自分を恨めしく思いつつ
悠の袖を掴んで身を任せた。

「あ…あぁっ…や…はぁ…んん…っ」
「陽介、気持ちいい?」
「は、ハズいこと聞くなぁ…ひゃあぁっ…ソコっ…ダメだってっ」

ビリビリと痺れる感覚に泣きそうになって
なんとか俺が踏みとどまると、擦る動作を止めた指が
鈍い音を立てて出し入れされる。

「ちょ…急には止め…って…ひぅ…止めっ…やあぁっ」

ヌルヌルする感触と、出し入れされる快楽に
震えながら耐えていた俺はふと、とあることに気が付いた。

そーいえば、何か大事なことを忘れている気がする。
大事なこと……あ!

「っ…悠っ…俺ら、キスして…ない…っ」
「…ああ…そういえば…」
「そーいえばって…あぁ…ふ…っ」

揺さぶられている体が俺のガクガクと震え出しているのに
悠はおかまいなしに指で突き上げてくるから
俺は仰け反って喘いだ。

「キス…しよう? …ゆ…あぁ! ちょ…なにっ」

俺が手を伸ばすとそれを遮るみたいに
悠が指の動きを更に激しく動かし始める。

「今日はしない」
「え? しない??」
「うん、しない」

『しない』なんて…悠から
何の淀みも無くそう言われたから
俺はなんだか悔しくて、更に手を伸ばし強行する。
けれど、悠はそれをかわすみたいにして
俺の首筋へと潜り込むと音を立てて吸い上げた。

「ん…じゃあ、ほらキス…っ」
「ち、ちが…それじゃ…ひゃ…っ…やめ…強く吸う…なっ」

耳の裏の皮膚の薄い部分をついばむみたいに
吸われて体全体が甘い痛みで満たされるから、
それはキスっていうよりそこから犯されてるみたいに感じた。

「ん…あぁっ…や…やだぁ…っ」
「かわいい、陽介…っ」
「それちがう…っ…キス…じゃな…ひゃぁっ」

抵抗すると手首を掴まれて、更に何度も吸い立てられる。
差し入れられた指も同時に動いて責めたててくるから、
わけが分からなくなるくらい俺の全部が熱い。

「や…も、止め…っ…」
「ん? 陽介、嬉しそうだけどな…ここ吸うと」
「ちょ…やっ…やめ…ひゃうっ」

俺が震える度に、悠は
今度は嬉しそうに何度も甘噛みしてくる。

熱くて熱くて身動きが取れなくなってきたころ
下腹部にズクンっと質量のあるものが
押し入ってくるのを感じた。

「ひ…っ…ちょ…待って…待っ」
「っ…力抜いて」

いつの間にか指は引き抜かれていて、
ヌルヌルしたアレが、押し入られた拍子に
鈍い音を立てて挿入を知らせた。

「ふぁ…っ…」
「ん…動くよ?」
「なんで…っ…きょうは…しないんだっ…キスっ」
「……また今度」
「こ、今度って…っ」

なんだかキスもしないままこういう行為に耽るのは
体だけを慰め合ってる関係の様な、
嫌な感覚がして俺は声を荒げる。

「いや…だ…っ…なんか体だけ繋がって…るみたいで…やっ…だ…っ」
「陽介…」
「悠…しよう? キス…っ」
「ダメ…しない」
「悠…っ」

また拒否られた…なんなんだよ…今日は…っ

俺は泣きたい気持ちになってしまって
途端頭の中身がグルグルして
熱が上がり切ってしまったみたいに
強い吐き気を覚えた。

吐き気を堪えて快楽を受け続けていると
また何度も突き上げられるから、
体を支えて喘ぐことしか出来ない。

適格に弱い箇所を何度も何度も責めたてられ、
頭の中までめちゃくちゃにされてしまった様に感じて
俺はわけが分からないまま、泣きながらキスを懇願した。

「キス…したいっ…ゆぅ…っ…お願いだから…っ」
「…しない…っ」
「な、なんで…っ…俺とのキス、嫌?…っ」
「嫌なワケないだろ…っ…でも、今日はしない…っ」
「なんで? なぁ…っ…しよう? ゆう…ああぁ…や…ダメ…ふぁっ」

まるで『もう黙れ』とばかりに
悠がさらに深く突き上げて来て、俺はソレに翻弄される。
揺れる視界が涙でぼやけて、なんだかワケわかんねーんだけど
俺はキスをくれない悠と快楽に弱い自分へと不満をぶちまけた。

「ずるいっ…お前ばっか…俺の弱いトコ全部知ってっから…俺っ…抵抗出来ないし…っ」

泣いた顔のまま、俺がしゃくりあげて言うと
途端焦った様な表情になった悠が思わず手を止めた。
そして悠は自らの止まった動作に気づくと、悔しそうに言った。

「……ずるいのはどっちだ」
「え…?」
「泣くのはずるい…俺が陽介の泣き顔に弱いの知ってるくせに…っ」
「だ、だって…ひゃ…やぁ…ちょっと待ってっ」

悠が体全体を屈めて来て
更に奥へと押し入ってくると
鈍い音がまた聞こえて来て貫かれた様になる。

「や…やら…っ…ふぁ…ゆうっ」
「はぁ…っ…陽介…」

悠を見ると、もう余裕なんかほとんどないくらい
切羽詰った様子で俺を追い続けてくる。
目は虚ろで行為に集中しているのが分かった。

「悠…っ…?」
「はぁ…っ…」

正直、体は快楽で上手く動かないんだけど
俺は、いましかない! と思い手を伸ばす。

悠の首へと腕を絡め、悠の顔を俺と同じ位置へと近づけると
すかさず舌を絡めてキスをした。

「ちょ…陽介…んんっ」
「ん…ダメだ…するっ…ふ…っん」

どうだ!? してやったり! と
俺が諸手を上げて勝ち誇り、
悠の舌の感触を確かめていると、なんだかおかしな……

「う!? な、なんだこれ!? しょっぱくて、にがい…っ…うおっ」
「……だから、キスしないって言ったのに」
「なな、なに食ったんだ!? 悠!」

俺が途端口を離して顔をしかめると
悠は呆れた様にボソリと呟いた。

「……陽介が俺のために作ってくれたガトーショコラ」
「は? え?」
「陽介が俺のために作ってくれた、バレンタインのガトーショコラ」
「まままま、まさか…俺……」
「うん、塩と砂糖…間違えたみたいだな……それも盛大に」
「う、うそ…っ」

キスしないっつったのはこれが俺にバレるのを隠す為!?
な、なんつー勘違いを…俺ってヤツは…。
つーか、さっき美味そうに食ってたじゃん!?
なんで言わなかったんだよ…。

「な、なんで言わなかったんだよ…っ」
「一生懸命に作ってくれたし、正直…陽介からの手作りってだけで嬉しかったから」

そう言って苦笑いの悠。
俺はつまんない嫉妬みたいなアレで
悠の気遣いを壊してしまったみたいで情けなくなった。

「ご、ごめん、悠! うおお! つーか、まだしょっぺえ!」
「はぁ…随分入れたな、塩…まだちょっと塩分で頭痛い…」
「ごめん…ホントごめん…っ」
「もう、いいから…こっち集中して」

悠は呆れたようにまた一つ溜息を吐くと、
未だ騒いでいる俺の意識を言葉だけで自分へと向けさせる。
止めた動きを再開し、腰に力を入れると
今度は強くゆっくりとした動きで突き上げてきた。

「あっ…でも…ひゃ…っ」
「心配しなくても後で残りは全部食べるから」

そう言うと、テーブルに置かれたままの
半分食べかけのガトーショコラを視線だけで見る。
俺は慌てて半身だけ起き上がると制止した。

「ば、馬鹿! 胃がおかしくなるって、やめと…ちょ…あぁ…っ」
「嫌だ、せっかくの陽介の手作りなんだから全部食べる」
「そ、そーいうのこだわんな! 来年また作るから…っ…ん…ちょ、待って…っ」
「来年のは来年。今年のは今年しか食べられないだろ? だから残さず食べる」
「悠…」
「改めて、バレンタインのプレゼント嬉しかった。ありがとう、陽介」
「お、おう…ぁ…ん…」

そう言うと、悠は笑顔で俺の唇へと、優しく触れるくらいのキスをくれる。
そして、なぜか少しだけ体を起こすと力強く握りこぶしを作り俺へと断言した。

「そして、チョコも陽介も、全部食べる」
「は!?」
「全部食べるから、俺に集中して」
「ば、バカ…っ」

そう言ってニヤリと笑った笑顔はいつもの悠で。
俺はちょっと悔しいのと、すげー嬉しいので色々大変で
そのまま身を任せると、笑顔の悠と目が合った。

「チョコも陽介も両方全部貰えるなんて、今年はラッキーだな」

なんて言って、この上なく幸せそうに笑うから
俺もつられて笑った。



神経に響くみたいな鈍い水音と、質量のある快楽が責めて来て。
再び頭の中がグルグルするから、呂律が回らなくなってきてしまう。

「あ…あぁっ…らめっ…ちょ……ふぁっ」
「ん…可愛い、陽介」
「だ、だから…っ可愛いとかって…って…ひゃぁ…っ」

繋がった部分が熱くて気持ちがよくて、
まだまだ離れたくないのに俺の体はもう限界で。

甘いのとか切ないのとかが一挙に押し寄せてくるから
また泣きそうになってしまう。

「も…ダメっ…もう…っ…悠…っ…ゆ…ぅ…っ」
「はぁ……く…っ」

悠の声と、ぼやけた視界と
いろいろ混ざってワケが分からなくなった途端
何かが弾ける感覚がして、俺は体全体を震わせながら終わった。



「悠…っ…」
「ん?」
「来年もまた作るから…っ…食べてくれるか?」
「ん…楽しみにしてる…今度は『砂糖』で、何卒ひとつ」
「はは…うん、今度はちゃんと美味いの作るよ」

後に残ったのは倦怠感と、充実感と。
何度もキスをくれる悠の熱で。

「じゃあ来年も、チョコと陽介と両方だな」

そう言ってまた悠が笑う。
俺はそんな幸せに、またつられて笑った。



来年も再来年も今年のことを思い出して
また何度も作ってやろうと思う。

そして、今度こそ塩と砂糖は間違えない様に。

んでもって、今度はちゃんとスゲーの作って
本当に美味しいって言わせてやる。

今度はちゃんと『美味しいよ』って
心の底から笑ったお前が、優しいキスをくれるように。

Fin








お疲れ様でしたーーーー;;;
全編にわたり『致しているだけ』で申し訳なく…;;

遅れ過ぎたバレンタイン創作いかがだったでしょう?;
もうホント…勢いだけで書いたって感じ(苦笑)

楽しんで頂ければ幸い。

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とりあえず、色々ダメな人。

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