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【君がため】

お弁当の順番?お当番??
急に機嫌の悪くなった陽介に主人公は?

ふてくされてる

軽い・細い

茶色い

な、感じで。
いってらっしゃいませ。

※創作タイトルを日本語にしました。
 他創作も順次直して行きます。ご了承下さい。
(ピクシブは全て直してあります)


以下、拍手お礼です(該当者様反転推奨)


arisaさんへ

またまた返信遅れて申し訳ないです;;

きっと陽介はセンセイが他の子と
お弁当食べてるの「わーーー!!!(Τ△Τ)」
みたいな感じて見てたんだろーなと(笑)
きっと後日センセイはお重弁当で
陽介をおもてなしです(笑)

惚れた弱みです…(笑)

いつもコメントありがとうございます!
arisaさんの創作にも私から、今度是非
感想させて頂けたら嬉しいですv

ではではm(_ _)m

 

拍手[1回]












「陽介…何か怒ってないか?」
 

「っ…べっつにーーー!」
 

「…怒ってるのか?」
 

「っせーな!いいだろー!」
 

「やっぱり怒ってるんじゃないか…」


良くない。
全然良くない。

学校に来て、いつも通りお前と過ごせるのが
一番嬉しいことなのに、背を向けたまま
ふてくされるお前の背中を今日はずっと見させ続けられてる。

なんなんだ?一体。
考えながら歩くけど、何も思い当たらなくて。


今日は普通に朝、通学路であって一緒に登校して、

普通に国語の授業を受けつつ、当てられて答えられない陽介を助けて

体育の授業では見事に転びそうになった陽介をなんとか支え、

社会科の授業では居眠りをし始めた陽介を起こして、

数学の小テストのヤマ自体がわからなくて泣きついて来た陽介に手解きして…

ずっと陽介と一緒にいたけれど、別段これと言って何が
あったわけでもなく…と、言うかいつも通りだったような?

昼休みだけは部活の用事もあったので、
昼食を長瀬と一条の三人で食べたくらい…。

そういえば、昼休みはこのごろ
ずっと陽介と過ごしてないな…
いろいろバタバタすることが多かったから。

いや、まぁそれはそれとして…

 

改めて朝から今までの出来事を反芻して
途方に暮れてしまう。


そうこうしているうちに
午後の授業も終わって
移動教室をからの帰りの廊下。

出遅れたのか、誰も居ない廊下を陽介と二人で歩き始めると
不貞腐れたままの陽介の背中が何かを言いたそうで
自然と溜息が漏れた。

不満タラタラの背中に
ジリジリして仕方ないのだけど、
それと半比例して、陽介の茶色の髪が
風になびいてフワフワと柔らかく動くのが見えたから、
俺の体は勝手に陽介へと動いた。

 

「悠?んだよ…って、わ、わわわわ!何すんだ!おまえは?!」


「陽介、軽いな…パンばっかり食べてるからだよ」


なんだかたまらなくなって、
陽介を後ろから抱き抱える格好になると
そのままその細い体を持ち上げた。

思った通り…なんか軽い。
確か175センチくらいはあったはずなんだけど…
なんかすごい細い気がする。

それに本当に軽い。
だからか?戦闘中あんなに軽々と
動き回れるのは。


「っせーな!ちょ、おろせーーーー!」
 

「本当に軽いな…こんなに軽いと心配になるよ?」
 

「へ?な、なんだよ…心配って」
 

「だって軽いし…ちゃんと食べてるのか?朝晩も」


素早く動けるのはいいけれど、
あまりに軽すぎるのも心配だ。
いつ何時、何があるかわからないのに。

俺がそう言うと、陽介はまるで
借りてきた猫のようにじっとして
(ああ…借りてきた犬かな?)
持ち上げられたままの格好で呟いた。

 

「な、なら……べ、弁当作ってきてくれよ…」
 

「え?弁当?」


呟かれた言葉と今の体勢と、
会話の内容が摺り合わなくて一瞬
自分でもおかしな声を上げたと思った。

弁当…?

なんでそうなるんだ??   

 


「だ、だってさ…最近ほかの奴らの分
     ばっかりで、俺のねーじゃん!」
 

「え?陽介…ええと…その……」
 

「き、今日こそは弁当一緒に食べられると
    思ったのに…っ…一条の方行っちまうし…」
 

「よ、陽介…???」


なんだ?なんなんだ??
何を言っているんだ???

陽介の言葉に脳内がぐるぐると
混乱するのと同時に
なぜか途端気恥ずかしくなって
俺は頬を染めた。

それは陽介…つまりは…

俺が大混乱の渦の中でもがいていると
陽介は堰を切った様にとめどなく話し始める。

 

「ずりーじゃん!俺だって
         お前と一緒にお前の弁当食べたいんだ!」
 

「陽介…だって…お前が比率的には一番多い…はず……」
 

「お、多いとかそんなの…で、デリカシーなさ過ぎだ!」
 

「…じ、事実を………」
 

「るっせるっせるっせーーーーー!」

 

抱き抱えられたままの陽介は
俺の言葉に次を失くしたのか、
ジタバタしながら叫ぶ。

これはその…
俺はきっと喜んでいいんだよな?
陽介、お前のその様子からして。


「本音欲しい…陽介」


「う…………」


また悪い虫が出る。

もう本音も答えも分かり切っているのに、
俺はお前へと意地悪をしたくなる。

きっとこれは性分なんだろう…

悪い人間に捕まったもんだ。
陽介…本当にお前は運が悪い…

そんなことを考え、
内心ため息をつきながら俺は
陽介の背中に向けてニヤリと笑った。

手放す気なんかさらさらないぞ?陽介。

 

「うーーー…だ、だから…ゆ、悠の弁当が食べたいです!!」


「…うん…わかった…わかったから…うん」


抱き上げられたままの格好で
ジタバタとしながら捲くし立てる続ける陽介…
俺は陽介のその言葉でガクリと
何か甘ったるいもので、優しく打ちのめされた様になる。

抱き上げた格好のまま動けない。
自分で求めたものに
射抜かれたなんて恥ずかしいけれど。


トドメを刺されたぞ…
陽介…もうわかったから。

お前以外を選ぶなんて、
俺が悪かったから…


なるほど…
もしかして捕まったのは俺の方だったのか?
そうか…それはそれは大変だ。

それはそれは、お前が大変だ。

 


自覚する感覚に俺はまたニヤリと笑いつつ
熱を持ち始めた頬を持て余しながらも
陽介へと問いかけた。


「もしかして……それで、ふてくされてたのか?」
 

「ぐ……ふ、ふてくされてとかは…」
 

「違うのか?」
 

「……ち、ちがく…なくもない…」
 

「ちがわないんだな?」
 

「だーーーー!もういい!なんなんだよ!もー!」


いいから下せー!と、わめく陽介を
なかなか下せないでいると
今度は顔がだんだん笑ってくる。

ああ…もう。
嬉しくて仕方ない。

捕まったのが俺の方なら
全部捧げるから…俺の全部。

どうしてもニヤニヤしてしまう
俺は嬉し過ぎて、言葉に詰まりそうになりながら
約束の言葉を言った。


「わかった、作ってくる」
 

「ほ、ホントか?!やった!」


途端、機嫌が直ったのか
陽介が嬉しそうに顔だけ振り向くと笑う。


「うん、約束。なにがいい?」
 

「えっと…に、肉じゃが…と」
 

「うん、肉じゃがと?」
 

「竜田揚げと……で、コロッケと……」
 

「…………陽介…」
 

「な、なんだよ…」
 


嬉々として挙げられたメニューに
俺はとある共通点を見出して笑った。


「全部、茶色いんだけど……彩り、ゼロなんだけど??」
 

「ば、バカ…っせーな!いいだろーー!」
 

「わかった…彩りゼロ弁当で…俺、頑張るから!」
 


焦る陽介の背中に向けて
俺は高らかに宣言する。


「だーーーーー!お前、面白がってんだろ?!
          好物なんだからしょうがねーだろ!」
 

「うんうん、だな…彩りがゼロでも、好物だしな…
         そんな陽介には豆腐田楽をプレゼント」
 

「ぎゃーーーー!ゆ、悠のバカーーー!」


叫んだ陽介を見て、俺は笑う。
嘘だよ、嫌いなものなんて
入れたことないだろ?

お前の好物は全部把握してるから、
弁当には入れられないものも色々と。

明日はお前がビックリするくらい
お前の好物しか入ってない弁当を作ってくる。

だから、楽しみにしていて。

……多分結構な比率で茶色くなるけど
まぁ、それはそれで…お前が喜ぶならいいか…と思う。

 

 

持ち上げたままだった陽介の体を
ゆっくりと床へと着地させると
当の本人は、まるで羽が生えたみたいに
一歩踏み出して振り返ると笑った。

 

「約束だからな?」


もう機嫌が直ったのか?
その様子になんだかすごく嬉しくなってしまって
俺はまたニヤリと悪い笑顔。

ああ…これはきっと
惚れた弱みってやつだと思い知って。

俺は嬉々としたお前の背中を見ると、
緩む頬を隠せないまま、数歩前に踏み出て背中へと追いつくと
隣に立って歩き始める。


「ああ…約束だ」


陽介は追いついてきた俺の顔を覗き込むと
なんだかとてつもなくいけないものでも
見たような表情をして、
目をそらしつつ言ってきた。


「悠…な、なんか……え、エロい顔してる…」


「失礼だな、陽介は」


陽介からの言葉に、またニヤリと笑う。
惚れた弱みを隠し味にして。

 

明日はお前が『喜ぶ』って選択肢しか
見つからない弁当を作ってくるから。

だから、俺の隣で、俺だけ見て
俺だけの為に、どうか笑って?

 

Fin
















他キャラとお弁当食べながら…
『ああ…確かコレ陽介も好きだったよなー』とか
考える私…(ぎゃふん)

つーか、それ創作にすればよかったじゃん?!;;;
あらーーーーーーー( ̄△ ̄;)
(殴)

楽しんで頂けたら幸い。
 

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