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【どうかキスして】

更新遅くてスミマセン;;;;;;(≧△≦)
ぴ、P4Uが面白くて;;;;;( ゜∀゜)=◯)`ν`)・;'.、


折鶴

とんでもなく

俺がいなくても


な、感じで。
いってらっしゃいませ。


以下、拍手お礼です(該当者様反転推奨)

arisaさんへ

いらっしゃいませー(*´∀`*)ノ
とゆーか返信遅れまくって申し訳ないです;;
ガッカリ王子降臨でした!(笑)
きっと悠はそんなところが好きで仕方ないんでしょうvvv
陽介はきっと何気ない言葉で失敗して、
何気ない言葉で悠をメロメロにしてくれるのだと!(笑)
先日はありがとうございましたv
とっても楽しかったですvvvvvvvvv
また是非行きましょう!!今度はバーミヤンで!(笑)

コメント・閲覧ありがとうございました!!(*´∀`*)ノ

拍手[1回]











「陽介…それ…なに??」


「へ?鶴だけど?」


悠が珍しく素っ頓狂な声を上げて手を止めた。

夏休みも半分を過ぎた頃、
俺はいつも通り?悠んトコで夕飯をご馳走になって
そのまま一晩お世話になることになった。


悠の部屋に行くと
悠がここの所続けてるっつー
ボランティアの折鶴が見えた。

折角だから『手伝うよ』と言った俺が
作り出した物体に悠は声を上げた。

 


「……鶴?それが?」


「んだよ…つ、鶴だよ…」


「…………スライムじゃなくて?」


「ば、バカかーー!どうやって折り紙でスライム作んだよ!」


「今、俺達の目の前に奇跡の創造物が…」


「これは鶴ですぅぅぅぅぅ!」

 

今度は俺が素っ頓狂な声を上げる番。
机をバンバン叩いて抗議する。


「っ…んだよーいいだろーー!」


「ダメ、よくない、やり直し」


「ええええええ…うううぅぅぅ…完璧超人が…」


「黙って手を動かす」


悠がニヤリと笑って、
俺が持っていたスライム…もとい、
鶴を丁寧に広げて、元の折り紙の姿へと戻す。

丁寧に折るコツとか、
最後のくちばしの綺麗な仕上げ方とか
それこそ俺が知らないことばかり口にする。

ダンジョン内で、いつも先頭に立って、
俺達を引っ張っていってくれる姿とは
また違っていて、俺はその様子にぼんやりと見惚れる。

 


「…悠ってさ…なんでも出来るよな…」


「え?そうか?」


悠に促されるまま、俺はなんとか手を止めずに
目の前の折鶴を改めて進める。

俺が呟くようにそう言うと、
逆に悠の手の方が止まった。


「ん……なんか、俺いなくても平気そう…」


「え?…………」


「なんかすげーじゃん?バイト掛け持ちして、
 成績は学年トップで、ペルソナいっぱい持ってて」


なんか言ってて情けなくなってきた。
俺だってバイトはしてるし、こう…一応は
勉強だって………出来るだけしてるし。

そう思っていたら、
悠の雰囲気がちょっとだけ変わった気がした。

 

「……悠?」


「………俺が陽介がいないとダメだって判れば、
             納得してくれるのか?」


「は?ナニソレ??え??」


どこで選択肢を間違えたんだろう。
なぜか悠の機嫌がMAX近く悪くなっている様子が
手に取るように判る。


「えっと…悠?」


「ん?なんだ?陽介」


にっこりと笑う…爽やかさを装った笑顔。
この笑顔に危険な予感がする…。


「な、なんかおかしなこと言ったか?俺…」


「俺はお前が居なくても大丈夫…みたいな?」


「あ……ええと………」


あーー…もしかしてソレに
怒っていらっしゃったんですか??
えーー…超余計なコト言いました。
ごめんなさい…すみません。


って謝っても遅いよな?コレ…


目の前では笑顔で激怒している悠の姿。
おいおいおいおいおい…俺は生きて帰れるのか?


「こんなにお前が好きなのにな…」


「そ、それが…問題なんだっつーの…!」


素直に好意を寄せてくれるのは嬉しいけれど、
正直、戸惑うことが多い。

普段の揺るがない表情に、
隠された本音はどこにあるんだろうと。
隠された裏側に俺は何かを追い求めている気がする。
その裏側には何があるのか気になるんだ。

 

「も、もしかしたら、お前の好きって
  犬猫の好きと同じなんじゃないかと…思ったりして…」


「え?………」

 

俺が頬杖をつきながら目を逸らし悪態を晒す。
それを聞いた悠は驚いた表情をすると
次にまるで何かを諦めたみたいな表情で唸った。


「………陽介がそれがいいなら」


「え?」


ふと、見たこともないような苦しそうな顔で
目を逸らすと、眉間を強く絞って言う。

 

「俺はそんな風に思ったことはないけど…」

 

悠のその表情に、俺は今度こそ本当に
選択肢を間違えたんだと気がついた。


「ご、ごめん……悠」


「…いいよ別に」


いいよって顔してねーし…
無言になったお前が折る鶴が
今までより幾分か雑な作りになってゆくのが分る。

なんだよ…分りやすいじゃんか…
やっぱ、俺、バカなんだな。

本音なんが元々、
俺の目の前にぶら下がってたってやつ…

 

自分のバカさ加減に
嫌気がさしながら目の前の
悠へと再度声を掛ける。

 

「悠…ごめんって」


「だから、いいって…気にしてないし」


「…………うそつけ」


気にしてんだろ?
もうお前の手の中の折鶴は
今まで見たことも無い様な
めちゃくちゃな鶴になってるじゃんか。

もう鶴なんだか、
動物なんだか、それこそもしかしたら
スライムなんじゃねー?ってくらい
とんでもない姿を晒してる。


「悠…」


「だから…いいって…」


「鶴、めちゃくちゃになってる」


「え?…あ………っ…」


本当に今、気づいたみたいな顔して
悠は手の中のめちゃくちゃになった
鶴を見つめた。

バツの悪そうな表情で
ソレを凝視する。

そうして、俯いたまま一つ
溜息を吐くと言った。

 

「陽介…なにも出来ないよ…お前がいなきゃ…」


「え?そ、そうか?」


「ん……やる気、起きないな…陽介がいないと」

 

ぽつりと落とすみたいに呟いた。
予想もしてなかった言葉に
俺は声を上擦らせながらお前を見た。

バカか…そんなんじゃ、お前…
向こう帰ったらどうすんだ?
って…俺もきっとそうなりそうで怖いけど。
つーか、なりそうってより、
絶対なるだろうに賭けてもいいくらいだけど。

でもそんなお前からの言葉が
とんでもなく嬉しくてたまらない。


ヤバい………俺、今日………なんかアレかも………


そんなことを考えたら、
勝手に俺の口から言葉が漏れ出た。

 

「ば、バカか…」


「ん…だな…」


「い、いや…ちがくて…」


お前がバカなんじゃなくて
きっと俺がバカで。

俺は呼ばれるみたいに、
未だ俯いたまま鶴を見るお前の頬に
指を滑らせながら触れた。

途端、驚いた様な表情のお前の目が
俺を見るけど、俺はそれを止めてはやらなくて
何度も何度も頬を撫で上げてお前を見た。


「俺もそうかも…お前が…悠がいなくちゃダメかもな…」


「陽介…」


「俺の方がバカだな…きっと」


いつも迂闊な言葉ばかりで
お前の小さな変化に上手く気づけなくて
分りにくいって文句ばかりで、
それでお前を困らせて。

 


「俺いつも、お前しか見てねーのにな…」


「っ………陽介…」



ホント、俺、お前しか見てねーのに
なんでお前をちゃんと分かってやれねーんだ……
誰より近くにいるはずなのに。

俺は目を伏せて唸る。



「悠…ごめんな…俺、好きだよお前のそういう所が…」


「…っ……」


「俺もっと頑張るからさ…だから…その……」


もっと頑張るから、だからもっとお前を見せて欲しい。
そんな風に思うのはお前だけだから。

黙ったままの悠が心配になって
俺が悠の顔色を見るために顔を上げると
途端、悠の頬が一瞬にして赤く染まるのが見えた。

あれ?俺、なんか言ったか??

 


「悠??どした?」


「も、もういいから……」


そう言って悠は頬を撫でる俺の手を
やんわりと押し返した。
俺はその仕草にちょっとだけ
ムっと来て、またお前の頬を撫で返す。
嫌がるお前の様子も気にしないで
何度も何度も撫で返す。


「ちょ…陽介…ダメだって……っ」


「痕つくかな…これ…」


「え?陽介…?」
 

まるで『俺のだ』って痕つけたいみたいに
何度も何度も撫で返した。

ついたら嬉しいかも…なんて、なんかエロいよな…
 

 

「ちょ…こら…陽介…っ」


「いいじゃん…たまには」


調子に乗って撫で返す俺に
痺れを切らしたのか、悠はスッと目を細めると
撫でる手を掴んで俺へと一瞬でにじり寄った。


「うお?!え?悠??」


「犬猫と同じなら…少しアレなくらいな
     愛情表現でもいいってことだな?」


「え?え?な、なに??」


「ちょっとくらい直情的でも許してくれるよな?」


「え…?………悠…さん…?」


にこりといつも向けてくれる笑顔とは少しだけ違う。
こう…生存的危機を感じるような…そんな笑顔。

その途端、俺は悟った。
完全に形勢がひっくり返されたと…


ゆ、悠さん????
あの…ええと…ちょっと待ってください…!

なんて心の中で叫んでみても
通じるわけもなく。
 

俺が近すぎる距離に
鼓動をいつもより数倍早く打ち鳴らすと
まるでそれを見計らっていたみたいに
悠はニヤリと笑った。

 

「ちょ、ちょっと待った!!
   まままま、待ってーーごめんなさいーーっ」


叫んだときにはもう遅くて。
俺が触れていたはずの頬が
どんでもなく近くまで近寄って
俺自身の頬を掠めて合わさる。

それと同時に、柔らかい唇の感触が
俺の頬とか瞼とか耳とか
いろいろな箇所に降って来た。

 

「ちょ…悠…待てって…!」


「陽介、陽介…」


「ななななな、なんだよ…っ」


「キスして、陽介から」


艶のある笑顔でお願い。
そんないきなりの要求に俺が応えられる訳もなく、
じたばたと手足を動かしながら叫んだ。


「は?!ば、バカか!!」


「なんだよ…陽介がこうしたかったんじゃないのか?」


「ば、バカ!ちげーー!」


「痕つけたいみたいだったし?」


俺が慌てて後ずさると
逆に悠は嬉しそうに追いかけてくる。


「は?!は?!え?なに?」


「ん…なんでもない…」


そう言って、いつも通りニヤリも笑う。
俺は一応抵抗するけど、それは抵抗なんて
強い意味のものではなくて
俺はほとんどされるがままに
悠からの攻撃を受け続けた。


「ちょ………悠っ………って…うわっ!」


「今度は俺が痕つける番……今日は手加減しないからな?」


またニヤリと笑って俺に触れる。

あっという間に
押し倒された畳の上で
俺がこの後覚えているのは
微笑む悠と、アレとソレと………

ええと………色々………

そう、色々………

 

 

「陽介…キスして」


お前から最後に聞いた言葉と、
お前の仕草と表情を
俺は何度も何度も見続けて。


「ば、バカ…………き、今日だけ…だかんな…?」
 

触れられる箇所の熱さに
茹りながらも、お前へと手を伸ばして
触れるくらいのキスをした。

 

Fin











じゃれあうみたいな…
鶴折らせてみよう!思ったんですが
なかなか上手く表現出来ず;;

お、大幅修正ぃぃい…;;;;;
すみませんでしたぁぁぁあ!!;;;;

楽しんで頂けたら倖い。
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